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アオハル〜殺戮の天使達の青春〜
始まり

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俺はアイザック?フォスター殺戮高校の3年だ。大体の奴は俺のことザックっつって呼んでる。
一応高校には行ってるが、勉強なんかやる気力すらねぇ。
部活はバスケ部に入ってる、でも別に楽しいってわけでもねぇんだよな。
こんなビミョーな毎日が変わったのは、きっとあの日からだ。
...あれは5月ぐらいのことだったっけなぁ


「せ、先輩っ!...好きですっ!付き合ってくださいっ!」
放課後、1年の女子に呼び出されて来てみたら急に告白された。でも俺はなぜか冷静だった。こうなることが予想出来てたからかもしれない。
「あぁ...わりぃ...お前と付き合う気はねぇよ。」
俺がそう言うと、そいつは
「そんな...」
と、今にも泣きそうな顔をしてその場を去った。
(あー、なんかやっぱり面白くねぇんだよな)
最近よくそう思うようになった。


3年A組
次の日教室に入ると、ダニーが呆れた顔をして話しかけて来た。
「ザック、また1年生をふったんだって?」
「あー、まぁな。あんま興味ねぇし。」
俺も呆れた顔をして話した。
「でもさぁ、ふってばっかりいると自分の好きな人にも、ふられるよ?」
そう言われたら少し心配にもなるが、まぁいいだろうと
「別に今んとこ好きな奴なんかいねぇから。」
と、そう答えた。


1年C組
ある1人の机の周りに女子がたくさん集まっている。最近よく見る光景だ、とこのクラスの1人、レイは思う。が、今日はいつもと何か違うようだ。中心の子をよく見てみると、机に突っ伏して泣いているみたいである。周りの女子はそれを慰めていた。
「うっ...っ...」
耳を澄ませば微かに泣き声が聞こえる。でもそれも、
「大丈夫?」
「諦めちゃダメだよ」
「まだ次があるって」
等の慰めの声で、消されていく。まぁ、こんなに慰められるのも無理はない。なぜなら中心で泣いている彼女は、この学年で1番位が高いと言っても過言ではないからだ。色んな慰めの声が聞こえる中、彼女は口を開いてこう言った。
「でも...っ...『お前と付き合う気はねぇ』って...」
それを聞いて周りの女子は口々に言った。
「こんなに可愛い子をふるって」
「ヒドイよね...?」
彼女は可愛くないと言ったら嘘になるが、ものすごい美人というほどでもなかった。この光景を見てレイは、
(どうして、みんなあの人に着くのだろう)
そう思った。別に着くからどうということはないが、このクラスに来た時から疑問に思っていた。そしてレイは、教室の隅の机で爽やかな初夏の風に吹かれながら、本を読み始めた。
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