SAO:tr8―ビーストテイマー―
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ゃんはモンスターを使い魔にできる『ビーストテイマー』である可能性が高い。
そして出会いはわかんないけど、そのピナを生き返らせる方法を兄が知っているはずだから一緒に行動しているってところだろう。この辺に関して言えば本人から詳しく聞くとしよう。
つまりロザリアはシリカちゃんにとっての敵なんだね。
「つまりシリカは『思い出の丘』に行く気なんだ。でも、あんたのレベルで攻略できるわけないよね?」
「できるさ」
嘲笑うロザリアに、兄が一歩前に出る。そしてシリカちゃんを庇うようにコートの陰に隠した。
「そんなに難易度の高いダンジョンじゃない」
兄は問題ないけど、シリカちゃんってどれくらいあるのかな? 兄が言うってことは大丈夫でしょうけど。
それに対してロザリアはあからさまに値踏む視線で兄を眺め回した。
「へーあんたもその子にたらしこまれた口かした? 見たところ、そんなに強そうじゃないけど」
「…………はぁ〜」
あからさまに聞こえるようにため息をついた。
私が。
「えっと……ロザリアババァでしたっけ。ちょっといいかな?」
私のあからさまな暴言にロザリアは当然の様にギロッと私の方へ睨んできた。
「この世界に置いて見た目で決めるもんじゃないと思うんだけど。シリカの言う通り、ピナは絶対に生き返るから。的外れで残念だったね、おばさん」
私の挑発にロザリアは食いついた。そして今度は私に対して値踏む視線で私を眺め回すと、嘲るような笑みを浮かべて対抗した。
「絶対なんてあるのかしら? それにそんな薄い装備でダンジョンを突破できるのかしらね、お子ちゃま」
このババァ一発殴っていいかしらね。誰がお子ちゃまだ、ボケェ。
誰がどう見てもロザリアが悪役だし、ここはクールにかっこ良く去ることで私達には余裕があることを示し優位に立っていることを知らせようじゃないか。
なんてバカなこと考えているけど、ここらで去った方がシリカのメンタル的に良いんだろうな。ロザリアと会話したくないから立ち去ろうとしたのに、ババアのせいで食い止められたんだし。
とりあえず行先は宿屋で良いのかな? とりあえず宿屋に行けばなんとかなるだろうし。うん、そうしよう。
「行こう、二人共」
「だな」
同意してくれた兄はシリカを連れて宿屋へと向かうことにした。
「ま、せいぜい頑張ってね」
後ろでロザリアが応援してくれているんだろうけど、それは皮肉を込めて言っているのだろうか。そうだとしても、振り返る必要なんてないか。
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