SAO:tr8―ビーストテイマー―
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構なチート技だね」
しかも強く念じるだけでそれが発動できるのだから、誰かに疑われなければ私はゲームクリアまで一生隠す気でいた。そしてこんなチート技を他が持っているのならもっと楽に攻略できていただろうと考えると、私の『絶対回避』もユニークスキルの一つなんだろうと考えに至ったわけである。
なのだが、実際はどうなんですかね茅場晶彦さんや。
「で、出現条件は?」
「うーん……ユニークスキルじゃなければ…………ひたすら回避接すれば習得できるかも?」
「どれくらいやれば把握できないのか?」
「うーん……とりあえず回避を手に入れたい時からずっとやっていて、気がついたら手に入れたって感じ?」
「それってわかんねぇのと一緒じゃねぇか」
「だね。ぶっちゃけると良くわかってない」
「なんじゃそりゃ」
ある日、何気なくスキルウインドウを開いたら『絶対回避』という名前が入っていたのだ。心当たりがあるとすれば一つ思いつく。クラインには良く言ってめちゃくちゃ言っていたけど、一時期自暴自棄気味に攻略に励んでいた時に習得できた回避力の可能性が高い。それでも習得方法がハッキリしていなければ一歩間違えれば死ぬことが何度もあったのでオススメしないと判断したので、今日までドウセツに教えるまで隠し続けてきた。
だって、無暗に話して話題にされるのは嫌だし、確証も持てない物を教えて習得できなくて恨まれるのも嫌なんだもん。
「そういうわけだからさ、私のスキルのことは広めないで欲しいんだよね。兄はもう止めようがないけどさ」
「そこは兄の二刀流も広めないで欲しいって言うところだろ」
「私のはただの回避が神的に上手なだけだと思われそうだけどさ、兄のあの二刀流は隠しようがないでしょ。しかも最終的に一番目立ったのは兄なんだから」
「それもそうか。ま、キリトには苦労も修行だということだな」
いい感じで話が逸れたから、このままクラインが疑問に思う三つめの疑問を解決させてもらおうかな。
「それでクラインの言う三つめの疑問は流石に身に覚えがないんだけどさ」
「そんなことねぇだろ。ドウセツに伝えた時におめぇ『ジョーカー』って叫んだだろ? あれもユニークスキル的な特別なものなのか?」
「あーそんなことだったのか、別に対したことじゃないよ。あれは私とドウセツとで編み出したオリジナル連携技。やり方は簡単、敵の攻撃を回避しつつ後ろにいる味方の攻撃を敵に当てる様に回避する。これによりスイッチよりもアルゴリズムを崩しやすくなおかつ迅速に敵を倒すことも可能。ね、簡単でしょ?」
「どこかだ!? それ味方の攻撃を回避できねぇと自滅するじゃねぇかよ!」
全く持ってその通りです。簡単ではありません。見ないで察しして回避することがどれほど難しいのかを私はドウセツに
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