第3章
月光校庭のエクスカリバー
第27話 どうしちまったんだ、イケメン!
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とが驚きなのだろう。
「エクスカリバーほど強力な物ではないけれど・・・・・・間違いないわ。これは聖剣よ。イッセー。あなた、もしくは明日夏の知り合いに教会と関わりを持つ人がいるの?」
「いえ、俺も明日夏も身内にはいません。ただ、俺たち一緒に写ってるこの子がクリスチャンで、この子の家族に誘われて何度か教会に行ったことがあるんですよ」
「そういうこと。ここの前任者が消滅したわけがわかったわ。でも確か──」
「部長?」
部長は何か思い当たることがあるのか、独り言を呟きながら考え込んでしまった。
「ああ、ごめんなさい。祐斗のことはとりあえず少し様子を見ましょう。さて、もうこんな時間、そろそろ寝ましょう」
そう言うと、部長はおもむろに服を脱ぎ出した!
「ぶ、部長!? なぜにここで服を!?」
「なぜって、私が裸じゃないと寝られないの知ってるでしょう?」
「いやいやいやいや! じゃなくて、なぜに俺の部屋で!?」
騒ぎつつも、部長のボディーを目で堪能する俺。
「あなたと一緒に寝るからに決まってるでしょう?」
「はぁっ!?」
当然のことのように言う部長。
「なら私も寝ます! イッセーさんと一緒に寝ます!」
「私もイッセーくんと一緒に寝る〜!」
アーシアと鶇さんまで服を脱ぎ出し始めた!
「姉さん、何やってるのよ!」
「せっかくだから〜、燕ちゃんも一緒に寝よ〜」
「ちょっ!? 服に手をかけないで!? 脱がすなぁぁッ!?」
鶫さんを止めようとしていた燕ちゃんだったけど、逆に鶇さんに服を脱がされそうになっていた。
「わ、私もイッセー兄と一緒に寝る!」
とうとう千秋まで脱ぎ出したぁぁッ!
ちょ、ちょっと、どういう状況ですか!? なんで女の子同士の戦いが俺の部屋で勃発してるの!?
皆裸で非常に眼副なのに、息苦しい! ここは酸素が薄いよ!
俺は気まずい空気の中、懸命に酸素を求めるのだった。
―○●○―
「・・・・・・何やってるんだか」
俺は嘆息しながらケータイを切る。
千秋が部長の話をケータイを通じて俺に聞かせてくれていたのだが、深刻そうな雰囲気が部長の一緒に寝る宣言で見事に混沌とした雰囲気になってしまった。
「・・・・・・やれやれ」
俺はケータイをしまい、木場のほうに視線を戻す。
木場の様子が気になり、遠くからこのようにして俺は木場の様子をうかがっていた。
木場は一度、以前レイナーレと戦った廃教会に訪れると、あとはもう宛もなく歩き回っているだけだった。
「・・・・・・聖剣計画、か」
俺は木場の様子から頭の中で最悪のシナリオが思い浮かんだ。
「仮に的中したとしたら──聖職者のやることじゃねえな
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