第3章
月光校庭のエクスカリバー
第27話 どうしちまったんだ、イケメン!
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」
ガチャ。
若干憂鬱な気分になりながら待ってると、ドアが開けられた。
「ちわーっス。悪魔を召喚した方ですよね? ああ、おかしいと思ってますか? 思ってますよね! 本当はお配りしたチラシの魔方陣からドローンって現れるんスけど、ちょっと諸事情で──」
「まあ、入ってくれよ」
「え?」
「キミ、悪魔なんだろう?」
なんか、珍しくあっさり納得してくれて中に入れてくれた。
「うわっ、スッゲーなぁ・・・・・・」
中に入れられた俺はソファーに座るが、あまりにもフカフカなソファーに驚いてしまった。とても高そうであった。
部屋を見回すが、どの家具もソファー同様で高そうなものばかりであった。
外国人みたいだけど、何やってるヒトなんだ?
ガチャ。
依頼主の人がお酒を持って入室してきた。
前髪が金髪の黒髪で顎に髭を生やしたワルそうな風貌なイケメン、いわゆるワル系イケメンな人であった。外国人だが浴衣を見事に着こなしていた。
「まあ、やってくれ」
「ああ、俺まだ未成年なんで・・・・・・」
「そうか。これはしまったなぁ。酒の相手をしてほしかったんだがなぁ・・・・・・」
「依頼ってそれなんですか?」
「ダメなのか?」
「い、いえ、そちらの願いを叶えて、それに見合う対価を頂ければ契約は成立しますんで」
にしても、悪魔を召喚してまで叶えてほしい願いなのだろうか?
「あいにく、酒しかないんだ。氷水でいいかい?」
「あ、は、はい」
それから数十分後。
「フッハッハッハッハッハ! 魔力が弱くて召喚された人間のところへ自転車でぇ?」
「・・・・・・はぁ、まぁ・・・・・・」
「こりゃ傑作だ! フハハハハハ!!
そんなに笑われると流石にムッとするが、これも契約のためだ、我慢我慢!
そう思い、怒りをグッと抑え、出された氷水を口にする。
「いやぁ楽しかったよぉ! で、対価は何がいいんだい?」
「え? もう!」
「悪魔だから魂とか?」
「え、まさかぁ。酒の相手くらいじゃあ、契約内容と見合いませんよぉ」
「ほぉ、意外に控え目なんだな?」
「うちの主は明朗会計がモットーなんで」
「じゃ、あれでどうだ?」
そう言って、壁に掛けてあった絵を指差す。とても高そうな絵だった。
「複製画じゃないぞ」
「はぁ、でも結構高そうな・・・・・・」
正直、酒の相手ぐらいの契約内容に見合ってるとは思えなかった。
「いま他に適当なものがなくてな。ダメなら魂しか──」
「え、じゃあ、絵で結構です!?」
それから、なんだかんだで契約は成立し、俺は代価として大きな絵をもらうことになった。
男性は俺のことを気に入ったらしく、今後も呼んでくれる
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