ペルソナ3
2066話
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言われてみれば、そうなのか?
実際、その辺りの事情を考えれば、そういう風になっていてもおかしくはない。
そうなると、ちょっと困る。困るのは事実だが……
「俺の都合だけで、ニュクスを殺せる時に殺すな、と?」
『勿論アルマー君だけの事情じゃない。月の問題は人間全てに関わってくるだろうし。それに君の仲間達が使っているペルソナも、言わばシャドウと同じような存在。表裏の関係と評した方が正確かな』
「……何?」
一瞬その言葉に戸惑うが、考えてみればそこまでおかしな話ではないのか?
実際、影時間に適性のある人間がペルソナ使いという能力を覚えるのであれば……
「つまり、ニュクスを倒せば、ペルソナ使いには何らかの影響が出るかもしれない、と?」
『どうだろうね。その辺は僕も正直なところ、しっかりと予想は出来ないんんだ。ただ……だからこそ、何らかの悪影響が出ないとも限らないし、何よりもし身体や精神に悪影響が出なくなっても、ペルソナが使えなくなるのは確実だよ』
正直、それは困る。
ペルソナという稀少な能力がなくなるのも困るが、何よりゆかりや美鶴、それ以外の面々が何らかの悪影響を受けると言われれば……正直なところ、それに頷く事は出来ない。
だが、同時にニュクスを眠らせるといった真似をする事も、あっさりと認める事は出来ない。
「だが、眠るという事は……ニュクスはいずれ目を覚ますんだろ? なら……」
『ああ、その辺は心配しなくてもいいよ。最低でも数万……いや、数億年は起きないようにするし』
「数億……」
もしそれが本当であれば、確かに望月の提案にも乗る価値はある。
勿論、俺を含めてシャドウミラーのメンバーは不老である以上、それこそ数万年だろうが、数億年だろうが、ニュクスが復活した時にまだ生きている可能性は非常に高い。
だが、同時に……このペルソナ世界の文明が数億年先まで続いているかと言われれば、それもまた素直に頷く事が出来ないのは間違いなかった。
つまり、望月の提案は俺達にとってデメリットは……少なくても、数億年先までは何もない。
だが、問題も1つ……いや、他にも多くの問題があるのかもしれないが、今はそれよりも遙かに重要な問題がある。それは……
「ニュクスを眠らせる事に、大きな利益があるのは分かった。けど、本当に数億年も眠らせる事が出来るのか?」
『そうだね。ニュクスが普通の状態……いや、蘇ったばかりの時であれば無理だったと思うよ。けど、今なら……それこそ、瀕死と言ってもいいくらいにダメージを受けている今なら大丈夫。僕が一緒に眠りについて、その辺りをコントロールするから』
「待て」
望月の言葉に、聞き逃せない内容があった。
「一緒に眠りにつくって……もしかして、お前も数億
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