ペルソナ3
2066話
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たという事は、それは即ちまだニュクスが生きているという事になる。
そして、事実……魔力による結界が消滅した時、そこにはまだニュクスの姿があった。
「ちぃっ!」
幸い覚醒の効果があるので、すぐにまた動ける。
だが、次に俺がとったのは、攻撃……ではなく、回避。
ヒュドラのテスラ・ドライブと、愛の中にある加速の効果により、すぐにその場を退避する。
すると次の瞬間、一瞬前までニーズヘッグのいた場所を中心にして巨大な爆発が起きる。
何が起きたのかは、それこそ考えるまでもない。
ニュクスの仕業だろう。
そうしてようやく収まったニュクスからの攻撃と思われる頭痛が晴れ、ニュクスに視線を向けると……ラグナロクが放たれた場所には、間違いなくニュクスがいた。
だが、ラグナロクを食らっては当然のように無傷で済む筈もなく……それこそ、月の形をしたニュクスは、半壊……いや、八割は既に崩壊し、まさに死に体とでも呼ぶべき状況になっている。
だが……さすがシャドウの母たる者にして、ニュクスという神の名を持つ者というべきか。
今のこの状況であっても、まだ生きている。
いや、それどころか俺に向けて攻撃を続けてさえいた。
それも、先程から感じる……俺の中に向けて直接攻撃してくるといった、そんな攻撃だ。
激しい……それこそ、俺が混沌精霊でなければ、頭部が破裂してもおかしくないだけの、猛烈な頭痛。
その攻撃がニュクスの断末魔に等しい攻撃であると分かっていても、俺はそれに何とか対抗するので精一杯だった。
グレートグランドマスターキーを使い、先程のラグナロクでほぼすっかからんになってしまった魔力を何とか増幅しつつ、ニュクスの攻撃に対抗する。
俺にとって最大の幸運だったのは、俺の持つスキルにSPアップ、SP回復、集中力といった、SP……つまり、魔力に関係する複合スキル、SPブーストがあった事だろう。
そしてこの場合、重要なのはSP回復がある事。
このスキルのおかげで、俺は時間が経てば経つ程にSPが回復していく。
そしてヒュドラには魔力を増幅させるグレートグランドマスターキーがある以上、時間が経てばそれだけ俺の方が有利になっていくという事でもある。
ましてや、ニュクスは身体の8割近くがほぼ消滅して、限界に近い。
そうである以上、時間が経てば経つ程に、ニュクスは死に近づいていく。
そして……今のニュクスの状況であれば、こちらからの攻撃を防ぐような真似は出来ないのは明白であり、つまり再度ラグナロク……というのは無理だが、ブラックホール・ランチャーやメガ・バスターキャノン、そしてフレイヤといった広域破壊に向いた攻撃であれば、容易にニュクスを殺せるのは間違いない。
「人の頭の中を食うような奴に……掛ける情けは、
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