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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第41話
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い。一応、採取はしておこう。まずはARCUSUのカメラモードで数点撮影を。その後、直接触れないようにしてサバイバルキットに採取してくれ。」

「はい。」

「それでは撮影を行います。」

リィンの指示に頷いた生徒達はそれぞれ行動を開始した。



「うふふ、皆さん、手慣れていらっしゃいますね。」

「ええ、特務活動もこれで2回目ですから。日頃の授業や訓練が少しでも役立っていたらいいんですが。」

「フフ、きっと役立っていますわよ。特にゼムリア大陸に来たばかりでゼムリア大陸の常識も全く知らなかったゲルドさんも手慣れた様子でARCUSUを使いこなしているのですから。」

「ハハ、そうだな。(それにしてもあの色……どこかで見たような気がするな。)」

シャロンやセレーネと共に生徒達の様子を見守っていたリィンは緋色の花を見つめて考え込んでいた。



その後撮影と採取を終えたリィン達が導力バイクを駐輪させている場所に向かっていると、その様子を遠くから一人の亡霊が見つめていた。



「………ふわあぁっ………灰の小僧に聖竜の娘、クルーガー………まあ、悪くはねぇんだが。今は”標的”探しの方に集中しておくか。」

リィン達を見つめていた亡霊はあくびをした後リィン達に背を向け

「めんどくせぇ実験はアイツに任せるとして……仮面どもや”六銃士”が動きだしてくれりゃあちったあ面白くなるんだが。」

やがて亡霊は炎に包まれてその場から転移した。



「先に行けって……何を話してるのかしら?」

「……どうやら内緒の話があるみたいだったな。」

「気になりますが……ユウナさん、安全運転を。」

「って、そうだった……!」

導力バイクに乗って演習地に向かっているユウナは運転しながら背後で走っているリィンとシャロンに視線を向け、クルトは静かな表情で呟き、アルティナはユウナに注意をした。

「えっと………ゲルドさんはユウナさん達のようにお兄様とシャロンさんの様子が気にならないのですか?」

同じようにユウナ達の前を導力バイクを運転して先に進んでいるセレーネはユウナ達の会話が聞こえていたためサイドカーに乗っているゲルドに訊ね

「そうね……確かに気にはなるけど、ユウナ達と違ってそれ程気にしていないわ。ただ私の場合、”別の意味でリィン教官が気になる”けど………」

「そ、それは…………」

ゲルドの答えを聞き、すぐにゲルドの言っている事の意味をすぐに察していたセレーネは冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。



「ふふっ……風が気持ちいいですわね。バイクでリィン様と二人きり……お嬢様に羨ましがられてしまいそうですけど♪」

一方リィンが運転する導力バイクのサイド
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