第41話
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戦いを終えてもまだ余裕のご様子………もしかすればゲルド様はかの”蒼の深淵”をも超える”魔女”なのかもしれませんわね。」
「ええ……それはわたくしも感じましたわ。」
「そうだな……俺の推測だがゲルドの魔術師としての実力はセシリア教官と同格―――いや、ひょっとすればペテレーネ神官長のような”神格者”に迫る程の魔道の使い手かもしれないな。」
「た、確かに……”魔術”の授業を教えてくれるあのレン教官ですらも、魔術師としての単純な戦闘能力ならゲルドは自分を軽く超えているって言っていたし………」
「しかも”幻獣”との戦いを終えても僕達と違って、まだ余裕を見せていたしな……」
「その若さで一体どのようにしてそれ程の実力を手に入れたのでしょうか?」
シャロンの指摘にリィン達や生徒達が頷いている中アルティナはゲルドにある事を訊ねた。
「う〜ん……そう言われても魔法――――魔術に関しては私がいた世界で魔術師として有名な人がいて、たまたまその人に魔術を教わる機会があったからで体力に関しては私がこの世界に来るまでは私は一人で世界中を歩いて回っていたから多分その時に自然についたんだと思うわよ?」
「せ、世界中を歩いて回ったって………」
「フフ、わたくしのお姉様のお友達の方はリベール王国の遊撃士ですが、その方の親類はある高名な遊撃士だったのですが……その高名な遊撃士の方はリベールの遊撃士の方達は王国全土の土地勘を覚えると共に体力をつける為に、遊撃士の見習いである”準遊撃士”時代は王国全土を徒歩で回る事を推奨し、実際にリベールの”準遊撃士”の方達は王国全土を徒歩で回っているとの事ですわ。」
ゲルドの答えを聞いたユウナが驚いている中セレーネは微笑みながら答えた。
「それは凄いですね………さすがに、エレボニアでそれを実行するのは厳しいと思われますが……」
「……まあ、1年半前の件で国力が衰退したとはいえエレボニアは大国ですからね。エレボニア全土を徒歩で回れば、少なくてもリベールの数倍の時間はかかるでしょうね。………少なくてもわたしはそのような無謀な事を実行しようとは思いませんが。」
セレーネの答えにそれぞれ冷や汗をかいたクルトは驚きの表情で呟き、アルティナは静かな表情で答えた後ジト目になった。
「ハハ………――――とりあえず、先程の”花”を調べよう。どう考えても何かの関係がありそうだ。」
「は、はいっ!」
「緋色の花、か……」
そしてリィンの指示によってユウナ達は緋色の花に近づいて花の周囲を調べた。
「……結局、咲いているのはこの一輪だけみたいね。」
「ええ、半径50アージュ内には他にありませんでした。」
「……教官、どうします?」
「―――仕方な
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