第40話
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演習地に到着するとRF(ラインフォルトグループ)の整備車両がデアフリンガー号とドッキングし、整備車両から現れた作業員たちが演習地に物品を置き始めていた。
〜演習地〜
「ホ、ホントーですか!?整備車両が来るっていう話は聞いていましたけど……!」
「ええ、以前から連絡していた”例の装備”も持ってきたわ。あなたがティータさんね?ふふっ、会えて嬉しいわ。」
自分達の説明を聞いて無邪気に喜んでいるティータの言葉に頷いたアリサは微笑んだ。
「こ、こちらこそ……!アリサさんのことは前々からグエンさんやレンちゃんから聞いていました!」
「ええっ、そうだったの?」
「ふふっ、大旦那様とラッセル博士は旧知の仲でいらっしゃいますから。年に一度、大陸各地を回る時にリベールに行かれていたようですね。ちなみにティータ様はレン皇女殿下にとって数少ない親友の関係でして。以前オリヴァルト皇子殿下の話にあったレン皇女殿下がリベールの王都で起こした事件―――”お茶会事件”で知り合われたようですわ。」
「そ、そうだったんだ………それじゃあ同じ孫同士、私達も仲良くしましょうか?」
ティータと自分の知り合い達との意外な関係をシャロンから聞かされたアリサは驚いた後ティータに微笑み
「はいっ……!」
アリサに微笑まれたティータも笑顔を浮かべて頷いた。
「あ、孫で思い出したけどシュリさんに導力技術を教えたのはティータさんだったのね。」
「ふえ?シュリさんって、セリカさんのメイドさんの一人であるシュリさんの事ですよね?どうしてアリサさんがシュリさんの事を………」
アリサの口から出た意外な人物の名前を知ったティータは不思議そうな表情でアリサを見つめ
「フフ、実はヴァイスハイト陛下の要請によって”嵐の剣神”セリカ・シルフィル様御一行が本日クロスベルを訪れ、しばらくの間クロスベルに滞在されるとの事ですが………セリカ様達がヴァイスハイト陛下にご挨拶をなさっている時に私とお嬢様がヴァイスハイト陛下に依頼されていた物品を届ける為に偶然知り合ったのですわ。」
「わああ……っ!それじゃあ今セリカさん達もクロスベルにいるんですね……っ!」
シャロンの説明を聞いたティータは明るい表情をした。
「あら、ティータったらセリカお兄さん達がクロスベルにいるからって、どうしてそんなに嬉しそうな顔をするのかしら?もしかしてアガットからセリカお兄さんに乗り換えるつもり?」
「レ、レンちゃん!?そ、そういう事じゃなくてセリカさん達と会うのは”影の国”以来になるから、嬉しくってつい……ティオちゃんと実際にこうしてまた会えたのもセリカさん達と同じ”影の国”以来だし……」
するとそこにレンが近づいて小悪魔な笑みを
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