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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第40話
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御一行ですわ。」

「へ……ヴァイスハイト陛下の依頼で……しかも”レウィニア神権国の客将”ですか?」

「あ、あの方々がクロスベルを訪れる可能性はセシリア様から伺っていましたが、まさか本当にクロスベルに来るなんて……」

「おいおい………”レウィニア神権国の客将”って事はまさかとは思うが……」

「ええ……間違いなく”あの人達”の事でしょうね。いずれ”あの人達”が再びクロスベルに訪れる事は知っていましたが……まさかこんなにも早く訪れるなんて。」

シャロンの説明を聞いたリィンは目を丸くし、セレーネと共に驚きの表情を浮かべているランディに視線を向けられたティオは疲れた表情で答えた。

「教官達はシャロンさんが言っていた人達の事について知っているの?」

「ああ…………簡単に説明するとシャロンさんが言っていた人物――――セリカ殿は異世界にある”レウィニア神権国”という国の”客将”を務めている人物で、アイドスにとっては”兄”に当たる人物なんだ。」

(ふふ、正確に言えば義兄だけどね。)

ゲルドの質問にリィンが答えている中アイドスは苦笑していた。



「へ………ア、アイドスさんの……?――――って、ちょっと待ってください!女神様のアイドスさんのお兄さんって事はその人も神様なんですか!?」

「まあ、”神”ではありませんがアイドス様同様非常識過ぎる存在ではありますね。」

「ア、アルティナさん。」

「”セリカ”………そう言えば兄上やオリヴァルト殿下が巻き込まれた”影の国事件”で兄上から、”剣皇”とも称えられているリウイ陛下をも超える剣の使い手にして、剣士としての腕前も”双界最強”と言っても過言ではない剣士の名前が”セリカ”であると伺っていますが………まさかその人物の事ですか?」

リィンの説明を聞いて一瞬呆けた後すぐに我に返って驚きの表情を浮かべたユウナの疑問に静かな表情で答えたアルティナの答えを聞いたセレーネは冷や汗をかき、クルトは考え込みながら呟いた後リィン達に確認した。

「ええ、クルトさんの推測通りの人物です。ちなみにアイドスさんを知っているのでしたらセリカさんと会ったら驚くでしょうね。――――多分、実際にセリカさんと会った事があるアリサさんも驚いたでしょう?」

「ええ………リィンから話には聞いていましたけど、まさかあそこまで容姿が瓜二つとは思いませんでしたよ……」

クルトの推測に頷いたティオに視線を向けられたアリサは疲れた表情で答えた。



「アイドスさんの容姿に瓜二つという事はもしかしてアイドスさんとそのセリカさんという人達は”双子”………?」

「ハハ、厳密には違うが似たようなものさ。――――それよりも話を戻しますが、もう一つの提案は驚きました。」


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