第40話
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う魔術に特に気をつけてくださいね。」
「ええ……もし、どの属性もあまり効果が無かったら援護や回復に専念した方がよさそうね。」
リィン達が今後の事について話し合っているとシャロンとアイコンタクトを交わしたアリサはある申し出をした。
「ねえ、リィンにセレーネ、Z組のみんな。二つほど提案があるんだけど。」
「え………」
「提案……ですか?」
「ええ――――まず一つは貴方達に使って欲しいと思って持ってきたものがあるの。整備車両に積んであるから出発前に付き合って欲しくて。」
その後アリサの申し出を受けたリィン達は他の用事ができたアルフィン達と分かれて、外に出て整備車両に向かうとアリサとシャロンは整備車両から数台の導力バイクを出した。
〜演習地〜
「こ、これって………」
「鉄の馬――――いや……」
「察するに導力駆動の小型特殊車両でしょうか。」
「ああ……サイドカーユニット付きの”導力バイク”だな。」
「”導力バイク”…………」
「フフ、これを見るのは内戦以来ですわね。」
導力バイクをZ組の面々が興味ありげな表情で見ている中セレーネはかつての出来事を思い返していた。
「アリサちゃん……量産化ができたんだね?」
「ええ、先輩方が実用化を目指していた新たな乗物………アンゼリカさんに頼まれて春、ようやく量産化できました。エレボニア・クロスベルの両帝国の交通法もクリアして既に多くの受注も入っています。」
「そうなんだ……えへへ、ありがとう!」
「アリサ――――本当にありがとう。遠慮なく使わせてもらうよ。」
「ふふっ、そうしてちょうだい。ただ、できれば私としてはセティさん達――――”工匠”の協力によってできた特注の導力バイクを貴方達にも使って欲しかったのだけど……生憎、セティさん達も多忙だったから特注の導力バイクは注文分しか作れなかったのよ。」
トワと共に感謝の言葉を述べたリィンに微笑んだアリサはある事を思い出して若干残念そうな表情をした。
「まあ……」
「ハハ、まさかセティ嬢ちゃん達もこれに関わっていたとはな。」
「ですが”特注”との話ですが………一体、誰に頼まれてセティさん達に協力してもらってその”特注”の”導力バイク”とやらを開発したのですか?」
アリサの口から出たある人物達の名前を聞いたセレーネは目を丸くし、ランディは苦笑し、ティオは興味ありげな表情でアリサに訊ねた。
「直接注文して頂いた方はヴァイスハイト陛下ですが、実際に特注の導力バイクをお渡ししたのはヴァイスハイト陛下の依頼によってはるばる異世界の”レウィニア神権国”という大国からクロスベルを訪れた”レウィニア神権国”の客将
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