ペルソナ3
2065話
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で3割近く最大値が一気に上がったのだから、ニュクスが警戒するのも当然だろう。
ともあれ、今がこれ以上ないだけの絶好のチャンスであるという事は理解出来た。
何故なら、これから使うラグナロク。威力は極めて強力だが……それだけに、実際に発射するまで、かなりの時間が必要となるのは明らかだったからだ。
動くなよ。
そう願いつつ、いざ向こうが行動に出た時にはすぐ反応出来るようにしつつ、準備を進めていく。
「集中、直撃、覚醒、愛」
現在使える中でも、最上の……これ以上ない組み合わせの精神コマンドを連続して使い……
「T-LINKシステム、フルコンタクト! トロニウム・エンジン、フルドライブ!」
その言葉と同時に、T-LINKシステムとのリンクレベルが一気に最高値まで跳ね上がり、同時にトロニウム・エンジンもフルドライブする事により、その特性として出力が極めてフルドライブ状態で安定する。
同時に、T-LINKシステムによる影響からか、ニーズヘッグの機体から何らかの赤い粒子が放出される。
その赤い粒子を見てたニュクスは、微かに何らかの反応を示そうとするが……寧ろ危機感を増しているのか、動く様子はない。
「バリオン創出ヘイロウ、起動」
続けて、ネオ・グランゾンから奪い、解析して小型化し、ニーズヘッグにも搭載出来るようにしたバリオン創出ヘイロウをT-LINKシステム経由で起動する。
ブラックホール・ランチャーを放った時とは、文字通りの意味で桁が違うエネルギーがニーズヘッグに……そして、砲身へと流し込まれていく。
ブラックホール・エンジンやトロニウム・エンジン、魔力……様々なエネルギーが、渾然一体となって砲身へと注ぎ込まれ……その全てを、俺はT-LINKシステムによりコントロールする。
「ぐっ!」
瞬間、何かが俺の頭の中を通り抜けた。
いや、何かではない。これは明らかにニュクスの仕業。
恐らく目の前で起きている事象が理解出来ず、俺の中から直接読み取ろうとでもしたのだろう。
だが……ここまで来た以上、それは既に遅い。
「嘲笑する虐殺者の名の下、神々の黄昏をここに」
その言葉と共に、トリガーのロックが外れる。
今、この時も俺の頭の中には、ニュクスからのものと思われる干渉が続いている。
だが……俺はそれに構わず、この短期間で一気に上昇した魔力にものを言わせ、T-LINKシステムを全開にしながら……トリガーを、引く。
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