ペルソナ3
2065話
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い。
……が。
「何だ、これ?」
ニュクスとの間合いを詰めようとした俺だったが、不意に宇宙空間に何かが浮かんでいるのを見つける。
ニーズヘッグの発する光に煌めいているその様子は、宝石か何かのようにすら思えた。
さっきまでは当然何もなかった筈。となると、考えられるのは……さっきのシャドウか?
「ええい、邪魔だ!」
宇宙空間に浮かんでいる宝石を観察してみようとするが、そうして動きを止めたニーズヘッグに向けてニュクスは再び大量のシャドウを放ってくる。
それをヒュドラから発射された18門のビーム砲が次々と消滅させていく。
だが……その行為によって、ビームで撃破されたシャドウが消えると、そこに何らかの宝石とも鉱石とも石とも思える何かが浮かんでいるのが分かった。
いや、本当にこれって一体なんなんだろうな。
そう疑問に思いつつ、俺はニュクスとの戦いを続ける。
「でかいだろうが、こいつは相応に効くだろ。……メガ・バスターキャノン、ブラックホール・ランチャー……発射!」
ニュクスに向かって放たれる、ニーズヘッグの中でも間違いなく強力だと言える2つの攻撃。
片方からは巨大なビームが放たれて月の表面に突き刺さり、もう片方からは重力波砲が放たれて月の表面に突き刺さる。
一見すれば、光と闇にも見えるその攻撃。
ニーズヘッグの中でも、間違いなく強力だと思える攻撃ではあったのだが……
「効いてない?」
そう。本来なら、月を貫通する……とまではいかないが、それでも月に大きな被害を与えるのは間違いないだろうその攻撃を受けたにしては、ニュクスの表面に軽く傷がついた程度の負傷。
それは、本来なら人間の身体を貫く筈だった攻撃が、何故か皮膚を裂く程度の傷しか与えられなかった……と言えば分かりやすいか。
もっとも、こちらは幸いと言うべきかなのか、丁度ニュクスから放たれようとしていた無数のシャドウが今の一撃……いや、二撃と言うべきか? ともあれ、その攻撃で纏めて消滅したのだから、これからの戦闘が幾らか楽になったのは間違いない。
「っと!」
放たれた魔力による波動を回避し、ニュクスから距離を取る。
ビームに見える攻撃と違って、この攻撃はイメージ的に円形の……そう、規模とか威力は大きく違うが、メギロートのサークル・レーザーと同じような攻撃の形なんだよな。
だからこそ、その効果範囲はかなり広くなる。
「ビームや重力波砲が駄目なら……こっちはどうだ?」
T-LINKシステムによる操作で、ツイン・ドライブとテスラ・ドライブを全開にして、一気にニュクスとの間合いを詰め……こちらもまたT-LINKシステムによりすぐに起爆するように設定したフレイヤを放つ。
空間そのものを消滅さ
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