ペルソナ3
2065話
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もなく……バリアによって、威力は完全に封じられた。
「だからって、そっちばっかり好き勝手にやらせてたまるか!」
叫び、ヒュドラに内蔵されているうちの1つ、グレートグランドマスターキーの能力を使い、燃える天空を連続して放つ。
……宇宙空間で燃える天空の炎が効果があるのかという疑問はあるが、魔力によって生み出された炎である以上、何の問題もなく発動した。
発動したのだが……向こうの攻撃がこちらに効果がなかったように、こちらの攻撃もニュクスには大してダメージを与える事が出来ない。
ラスボスだけあって、魔法防御も高いな。
これで、実はニュクスの後にまたボスがいるとかなったら、ちょっと洒落にならない。
そんな風に思っていると……不意に、ニュクスの身体から一斉にビームのようなものが放たれる。
いや、勿論それは見た目がビームというだけであって、実際にはビームでも何でもないんだろうが……ともあれ、こっちに向かってくる無数の……それこそ、100を超えるビームを、回避する。
普通であればそのような真似は出来ないだろうが、ニーズヘッグはとてもではないが普通と表現出来るような機体ではないし、何よりT-LINKシステムによる操縦が可能だ。
通常の機体ではとでも出来ないような動きを可能としているのは、ツイン・ドライブとヒュドラのテスラ・ドライブ。
それらによって、俺はビームの間を縫うように移動していく。
だが……そんなニーズヘッグの対応が面白くなかったのか、ニュクスは次の手に出る。
その身体から、無数にシャドウを放ったのだ。
……そもそも、何でニュクスはここまで俺を敵視する?
本来なら、月と呼ぶべき存在のニュクスにとって、ニーズヘッグはそこまで気にするような相手ではない筈だ。
もしかして、望月から俺の情報を引き出してどうにかしているとか?
あるいは、俺がニュクスよりも上位の力を持つ神を殺した経験があると、そう理解しているからか。ともあれ……
「生身でも俺に勝てないような相手が、ニーズヘッグに乗った俺に勝てると思うな!」
そう叫び、ニーズヘッグのエナジーウィングから刃状にされたエネルギーが無数に発射される。
その無数の刃状のエネルギーは、ニュクスから生み出されたシャドウを、まさに鎧袖一触といった感じで一掃していく。
ペルソナ世界では普通に生身で戦う事が多かった俺だが、元々の本職は、あくまでも機動兵器のパイロットだ。
つまり、今のこの状況でこそ俺の本職を発揮出来る訳で……そんな俺に、あの程度のシャドウがどうこう出来る筈もない。
ましてや、ニーズヘッグは1対1でも十分な強さを発揮するが、その武器は対多数を相手にした物が多い。
そういう意味では、まさに数だけのシャドウは俺にとって鴨でしかな
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