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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第四十六話 命の理由 1
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シグナムが運転する車に、なのはは同乗していた。

昨日、保護した少女の様子を見に聖王病院へと向かっている所だった。

「すみません、シグナムさん。車出してもらっちゃって」

なのはが申し訳なさそうに言う。

「なに、車はテスタロッサからの借り物だし、向こうにはシスターシャッハがいらっしゃる。私が仲介した方が良いだろう」

「はい」

シグナムの言葉に、なのはは素直に頷く。

これでは、どちらが上司だか分からないが当人達にしてみれば自然の事であった。

「しかし、お前まで来るとはな」

シグナムはバックミラーで後部座席に鎮座するアスカを見る。

「いいじゃないですか〜。オレだけ直接その子を見てないなんて不公平ですよ〜!」

アスカがブーたれる。

アスカにしては珍しく、なのはとシグナムを相手取って同行させろとワガママを言ったのだ。

「心配なんだよね、あの子の事」

なのはが後ろのアスカに言う。

「……親もいなく、何もない状態で放り出されたってのは、ガキの頃に経験がありますから。不安でいっぱいだと思いますよ。少しでも力になってやりたいんです」

「「……」」

アスカは幼い頃に次元漂流してミッドチルダに流れ着いた。

親と死に別れ、管理局に入った経緯がある。

それを知っているなのはとシグナムは、なんて声を掛けていいか迷ってしまったのだ。

アスカも余計な事を言ったと思い、顔をしかめる。

しばし沈黙が流れた。


「しかし、調査が済んで、何かしらの白黒がついたとして、あの子はどうなるのだろうな」

シグナムは、ふと口にする。

「……当面は六課か聖王教会で預かるしかないでしょうね。受け入れ先を探すにしても、長期の安全確認が取れてからでないと」

事務面で言えばその言う通りだが、できれば早い段階で親代わりの人を見つけてやりたいと、なのはは思う。

「男だったら、099で引き取ってもよかったんですけどね」

どこかおどけたようにアスカが口を挟む。

「お前みたいなのを増やす訳にもいくまい?」

「ヒドイっす、シグナム副隊長」

シグナムのツッコミにアスカがボヤいた。

それが良かったのか、全員が笑い出した。

重くなっていた空気が、少し晴れた感じがした時だった。

緊急回線のアラームが鳴り、モニターが開かれた。

「騎士シグナム!聖王教会、シャッハ・ヌエラです!」

慌てた様子のシャッハが映る。

「どうされましたか?」

普段、あまり取り乱す事のないシャッハが慌てているのを見て、シグナムの表情が引き締まる。

「すみません。こちらの不手際がありまして、検査の合間にあの子が姿を消してしま
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