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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第16話 楽しみ
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だよね?お買い物に気合入りすぎてるんじゃあない…?(超震)

「似合っているんだ…!よかった! 結構迷って選んだから時間がかかったのよねぇ」

「お、おう」

クラビアで大人気の君に「似合ってないヨ☆」と言ってみろよ、逆にオレの頭が可笑しいんじゃないかって疑われるぞ確実に。

…てかオレいつもの道着を着ているんだけど…お買い物だから早く終わるのかと思っていたし…。

「じゃあ行きましょ?私の服だけじゃなくて、レッドの服も選びましょう」

「ワカッタ…」

あ、オレの道着を見ての提案ですね?はい、勿論(白目)



――これって、デートじゃね?



◆◆◆◆◆◆




マグノリアの商店街にある男性用の服屋

「レッド、これなんてどうかしら?」

目の前で見せられる服を見て、もうなんでもいいと思う。
元から服のセンスなんで0に近いオレが選んでも意味ないだろう。
昔はパーカーやジャージだけで済ましていたし、何よりも今更そういう服を買ってもなぁ、って思ったりする。


―――だが、それはデートとか必要な時にやっぱり必要なのだと改めて認識し始めた。

「この黄色のブレザーと白いワイシャツ、Tシャツなんていいじゃない?あら?こんな道着あったの?これもレッドに似合いそうじゃない?え?私に似合う?もー…口が上手いんだからぁ」

色々と見せられる服を見て適当に返すのは間違っていないはずだ。

…いや、適当ってよりもテンパっているのだが。
だが、見せてもらっている服がどこか見覚えのあるような…そう、前世のゲームでよくやっていた…思い出せないけどそれに似てる気が…あれ、うーん?

「レッド?決まらないのなら私が選ぼうか?」

おっと、なんてありがたい申し出。君のセンスになら安心して任せれる…大丈夫だよな?

「んー…あ、この青いジャケットなんてどう?」

「おう?…おー…いいんじゃねえか?てか左腕の方…何も書かれてないよな」

「これ、好きな紋章を入れていいってこの説明文に書いてあるわねぇ…妖精の尻尾のマークでも入れる?」

「いいな…ってもうこのジャケットに確定なのな…」

「いいじゃあない、似合うわよ絶対」

「あー…そうか?…なら買うか…」

彼女はグラビアでセンスもいいだろうし、恐らく男物についても知識があるだろう。
ならこの服を買ってみてもいいのかもしれない。
そう思い財布が入っているであろうポケットへ手を伸ばすと財布を取る仕事だった手をミラの手によって阻止された。

「…どうした?」

「私が選ぶから払う。貴方は私の服を後で?」

「あ、うん…ワカッタ」


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