猫娘と明かされる秘密編
NO.048 続く有限の日常
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びに勉学に乏しいものは冷や汗とともに「おー!!」と腕を上げていた。
実に騒がしい教室である。
爆豪はそんなやり取りを聞きながらも、「くだらねー」と呟くが、仲の改善を図る事に成功した出久が後ろの席から声をかける。
「……か、かっちゃん。そ、その、一緒に勉強しない……?」
「あぁ!?」
「ひぃ!? ご、ごめん……! さすがに出過ぎたよね!?」
と、怯える出久を見て爆豪は少し頭を冷やして、
「……まぁ、いいけどよ」
「あ、ありがとう。かっちゃん!」
それで嬉しそうに頬を緩ませる出久。
それを聞いた一同は、
「「「「「(ここで幼馴染というポジションが役立つ日がこようとは……!)」」」」」
と、爆豪の出久への対応が今までが今までだっただけに、爆豪のツンからのデレ化に対して全員がある意味焦りを感じていたり。
「……緑谷。それじゃ俺も教えてやれない事もないんだが……」
「轟くん……?」
「デクちゃん、勉強教えて!」
「麗日さん……?」
「俺も教え合う事も出来るが……」
「飯田君……?」
と、出久に集りだした数名。
それによって爆豪がキレて、
「デクは俺を頼ってきたんだ! だからてめーらは付いてくんな!!」
「爆豪だけ緑谷を一人占めとかずるいぜ!?」
と、また賑やかになる教室。
相澤はそんな一同を白けた目をしながら見ていながらも、
「(……まぁ、こいつらのこの反応なら緑谷の個性に対する偏見とかによる関係悪化はなさそうだな……むしろ関係向上してないか……?)」
教師の視点で「いい事だな」と思っていた。
そんな事が行われている一方で裏側では、
「まさかヒーロー殺しがやられるとはね。だが、彼のおかげで死柄木弔に仲間が増えそうであるのは喜ばしい事だ」
チューブを何本も付けられた男がそう話す。
「しかし、彼に任せられますかな? むしろワシは先生が前に出ればとも思いますが……」
「ははっ。それなら早く体を治してくれよ、ドクター。……ああ、こういう時にあの子の個性が欲しくなってくるねぇ……僕がやられてから姿を消したあの子……フォウはどこにいるのか……いや、もうおおよその検討は付いているのだがね」
そして映し出されるは出久の顔写真。
「緑谷、出久……フフフ……。彼女はどうやって手に入れたのか分からないけど……また首輪を付けたいものだねぇ……」
先生と呼ばれた男はニヤリと笑みを浮かべるのであった。
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