猫娘と明かされる秘密編
NO.048 続く有限の日常
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ム、まだ治療中なんでしょ!?」
「あっ!?」
その事に気づいて飯田は出久に顔を向けて思いっきり頭を下げながら、
「緑谷君……頼む。兄さんを、全快とはいかなくても、ヒーローに復帰できなくともいい。兄さんを治してくれ!」
「飯田君……うん! 任せて!」
「ありがとう……!」
そして日を改めて出久は飯田とともに入院しているインゲニウム……飯田天晴がいる病室へと赴く事になる。
結果はその時に話すとしよう。
それで涙を流す飯田に「よかったな!」と次々と声をかける一同。
そこにいつもの感じで、
「―――おはよう」
その相澤の言葉とともに全員がすぐに席に着席する。
相澤はそれで一度全員を見渡しながら、
「………うん。全員いるな。それじゃ朝のホームルームを始める前にお前らに伝えておく事がある。当然、緑谷の件だ」
それで苦笑いの出久と爆豪以外は冷や汗を流す。
当然である。
二人だけの会話……それも結構重要な話を聞いてしまったのだからそれなりに処罰は受けるというものだ。
「もう知っちまったもんは仕方がねぇが、このクラスの奴ら以外には絶対に緑谷の秘密はばらすなよ? 個性が個性だ。誰かに話しちまったことで良からぬ奴ら……特にヴィランなんかに目を付けられて緑谷が狙われる事になったら本末転倒だ。
だからというわけじゃねーが、緑谷と爆豪以外の全員には反省文を書かせることにした。特に盗聴器を使った八百万は他の奴らよりもびっしりと書かせるからな?」
「承知しておりますわ……むしろそれだけで済むのでしたら出来る事でしたらなんでも致します」
それで他のみんなもそれだけで済むならと……と、気持ちよく反省文を書く気でいた。
「まぁ、心から反省してんならそれでいい。それじゃホームルームを始める」
そして始まるホームルーム。
「で、だ。もうすぐ夏休みが迫ってきているが、もちろんお前らが30日間一か月休めるなんて道理はこの雄英では通用しない」
「まさかッ!!」
それで先ほどまでの空気が変わって全員は別の意味で緊張をする。
期待も含まれている事もあり、相澤の次の言葉を待つ一同。
「夏休み、林間合宿をやるぞ」
その言葉を持ってして、
「知ってたよやったー!!」
「肝試し!」
「お風呂!」
「みんなで花火」
「みんなで作るカレーもいいな……」
「行水!!」
と、やりたい事を次々とみんなが口に出す。
それで騒ぎ出す一同だったが、
「ただし……」
相澤の言葉と個性の発動による睨みでシーン……と静かになる一同。
「その前に期末試験があるんだが……合格点に満たなかった奴は……もれなく学校で補習授業が待っていると思え」
「みんな頑張ろーぜ!!」
切島のその叫
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ