第六十六話
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
天才ではないと思うな。軍刀の扱いなら俺や天龍の方が上だし、対空は摩耶さんに負けるしな。」
俺はアイツが朝走ってないところを見たことがない。出撃した翌日も、朝早くから走りはじめて、誰よりも遅く訓練を終える。
その姿には、敬服するしかない。
「…………そう、彼女は『努力の天才』だ。だけど、あの若葉は…………天才なんだ。」
拓海は、廊下の天井を見上げた。ボロボロの天井は、雨が降ったら雨漏りするんじゃないかと思えるほどにボロボロだった。まぁ、一階だから大丈夫だけど。
「昨日さ、若葉は軍刀を使ってGを撃退したんだろ?しかも、腕前的には天龍以上。」
「おう。」
「でも、そうなるとおかしいんだ。
この鎮守府には、千尋のそれしか、軍刀が無いんだ。しかもこの五年間、軍刀の支給はなかったんだ。」
生まれて初めて、天才を目にしたのだと、今更ながら気付いた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ