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ブレイブソード×ブレイズソウル~偽剣と共に歩む者~
目覚めだすナニカU
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少し間を置いてからの衝撃、魔剣が少し嫌な音を立てている様な気がするが、魔力を追加で流すことにより誤魔化す

衝撃が去り、砲撃バカの様子を見ると…
冥獣の右腕が衝撃で千切れて吹き飛んでいた

…コイツ、学んじゃいないな…

『………マスター?なんだかとても痛かったのだけれど』
「やっと起きたか、こっちは今大変なんだぞ」
『えぇ、見ただけで分かるわ
…それで?修行相手にしても、これは死ぬんじゃないかしらね』
「だったら手伝ってくれない?」
『貴方が死にかけでもしたら助けてあげるわ』
「なんでだよ…」

【………?】

コッチが会話をしている間に、冥獣は自分の吹き飛んだ腕を拾い、傷口にくっつけようとしている…が勿論上手くいくわけもなく…

「…何やってんだアイツ」
『再生でもするんじゃないかしら』
「まさかぁ…」

【…!】
シュゥゥゥウ…

『ほら、くっついたわよ?』
「んなバカな…」

腕をグチャ…グチャ…と断面に合わせているかと思えば、黒い煙を立てながら腕がピッタリとくっつく
−−−関節の向きが逆方向という事を除けば

【クヒッ!クフヒヒヒヒ…!!】

冥獣は楽しげに笑いながら腕をブンブン振り回している
その様はまるで子供だ

「なんだあれ」
『多分冥獣よ』
「知ってる」

【laaaa……a………ga?】

暫く腕を回しているかと思えばギロリとコチラを睨み、殺意が身体を射抜く

「来るか…!?」

【la…ガ…ガ■aa■ァァァ!!!!!】

とんでもない咆哮を放ったかと思うとその場から姿が消える

「また後ろかっ!!」
ブンッ…!!

瞬時に振り向き剣を振るうも風切り音が虚しく響くだけだった

『マスターッ!右よ!!』
「…ッ!」

ゴッ!!

鈍い音が響くと同時に吹き飛び、側面から岩に叩きつけられる
強化が間に合わなかった、恐らく左腕とアバラが数本逝ったかもしれない

『そこから早く逃げなさいっ!!』
【ゲヒャ…!】

追い打ちと言わんばかりに銃を連射している冥獣
ーーー弾丸は既に目の前に迫っていた
グラムサンタの声が、遠く聞こえる


防御?その場から離れろ?
…無理だ、先の一撃でまだ身体が動かない

弾丸が届くまでの間、全てがスローに見えた
だからといって避けられる訳でもない
(ここまで、か…)






『そうね、それでも良いのだけれど
…私はもう少し、先が見てみたいの』

『ーーだから…そうね、少しだけ力を貸してあげるわーー』

いつもの様に頭に響いた声は
同じな様で、少し違って聞こえたーー








―――――――――――
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