MR編
百五十五話 アイリのドキドキ恋バナタイム
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」
初め、何を言われたのかよくわからなかった、と言うか、二回目というのが何の事なのかが分からなかったのだ。
「……?二回目って、何が?」
「…………」
「……え、え!?二人目!?嘘、前にあったの!!?」
「とにかく以上だ!だから、お前がもしお前があん時の事引きずってて俺がそこに配慮が足らんかったなら、悪かった」
「あ、うん」
つまりは、アイリの想いが決して軽いものだと思っていたわけではないのだと、リョウは言いたいらしい、それ自体は純粋に嬉しい、嬉しいのだが……
「ま、待って、じゃあ私リョウには二人目の女……?」
「……お前、そう言うがそれなりにあん時緊張……つーか、一人目も二人目もねぇよ、受けたことねぇし」
一人目も二人目も、リョウにしてみれば動揺したことに変わりはない、リョウにしてみれば、真剣に考えなければならなかったのはどちらも同じなのだ。が……
「あ、良かった……って、重要なのそこじゃなーい!!え、ねぇ、一人目誰!?まさかサチ!?」
「なんでそこで彼奴が出てくんだよ、ンなわけねぇだろ」
「じゃあ誰!?」
やたらと切羽詰った様子で再び詰め寄ってくるアイリに、今度はリョウが視線を逸らして速足で歩き出す。それを小走りでアイリが追い始め……
「……そこまで言う義理はねぇ」
「ちょっとこれ凄く大事なことなの!!ねぇリョウ!ねぇってばー!!」
アイリが落ち着くまでに、リョウとアイリは周囲を警戒しながらもまるで競歩のように速足で歩く羽目になったのだった。
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