第十幕その十二
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皆はパイの後のそれぞれの飲みものも楽しんででした、トロットは満足している笑顔でバド王とフラフ王女に言いました。
「最高だったわ」
「それは何よりだよ」
「そう言ってもらえるとね」
「ええ、このことは忘れられないわ」
こうお話するのでした。
「だからずっとね」
「覚えていてくれるんだね」
「そうしてくれるのね」
「ええ、じゃあまたね」
笑顔でお話したトロットでした。
「お邪魔させてもらうわね」
「そしてまたね」
「また来てね」
二人もこう返してです、そしてでした。
二人はトロット達に最後まで楽しんでもらってそれから笑顔で送り出しました。そしてノーランドの都を後にしてから。
トロットは笑顔でカルロス達に言いました。
「じゃあ次はね」
「はい、次はですね」
「これからですね」
「イッソスの国に行きますね」
「最後の国ですね」
「いよいよ」
「そうよ、私達の旅の目的地よ」
そこに行くというのです。
「遂にね」
「今回の旅も色々なところに行きましたけれど」
カルロスはトロットにしみじみとした口調で言いました。
「それがですね」
「そうよ、いよいよね」
「最後の目的地に行って」
「終わるのよ」
「そうなるんですね」
「どんな冒険も旅もはじまりがあってね」
「終わるんですね」
「そうよ、終わるのよ」
「そうですか、終わると思うと」
残念そうに言うカルロスでした。
「残念ですね」
「そうね、けれどまたね」
「冒険をですね」
「はじめるから」
だからだというのです」
「その時にまた楽しんでね」
「そうですね、またオズの国にお邪魔して」
「楽しんでね」
こうカルロスにお話するのでした。
「そうしてね」
「是非そうさせてもらいます」
「それじゃあね、これからね」
「イッソスの国にですね」
「行きましょう」
こう笑顔で言ってでした、そのうえで。
皆は今回の冒険の最後の目的地であるイッソスの国に向かうのでした、黄色い煉瓦の道を進みながら。
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