第十幕その九
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「言葉についても」
「皆普通に英語の読み書きが出来ている」
「オズの国自体にかかっている魔法でね」
「そうだったんですか」
「だから皆普通に喋られるの」
それぞれのお国にいるみたいにというのです。
「そうだったのよ」
「それは凄いことですね」
「オズの国ならではね」
「それじゃあ」
「このことについても安心してね」
そうしてとです、トロットはカルロスににこりと笑って言いました。
「遊んでいきましょう」
「今もですね」
「そう、恐竜さん達と一緒にね」
こうお話してそしてでした、皆で恐竜と仲良く遊んでノーランドの人達とも楽しくお喋りもしてでした。
皆は王宮で出された晩御飯も食べるのですがそのメニューはといいますと。
「あっ、これは」
「それぞれのお国のお料理だね」
「全部出てるね」
「それも全部」
「ちゃんと」
「うん、君達それぞれのお国をと思って」
五国のお料理を出したいと考えてというのです。
「出したんだ」
「そうなんですね」
「こうしてですね」
「僕達のお国のお料理をそれぞれですか」
「出してそしてですね」
「食べてもらいたくて」
「そうだよ、だから食べてね」
テーブルの上にはターキーのグリルに海老蒸し餃子、ブラジル料理のタブレサラというサラダにボルシチ、そしてざる蕎麦があります。その他にはハンバーガーや炒飯、フェイジョアーダ=コンプレッタやロシアの濃厚なサラダ、湯豆腐まであります。五人共それぞれのお国のお料理を見て喉をごくりと鳴らしました。
そのうえで、です。五人でバド王に言いました。
「いや、凄いですね」
「まさかこれだけ一杯あるなんて」
「どれを食べていいか迷います」
「本当に」
「それだけあります」
「好きなのを食べてね」
これがバド王の五人への返事でした。
「そうしてね」
「わかりました」
「それじゃあですね」
「好きなものを食べさせてもらいます」
「私達それぞれで」
「そうさせてもらいます」
「是非ね」
こう答えてでした、そのうえで。
五人も他の皆も五国のお料理を楽しく食べはじめました、モジャボロはブラジル料理のフェイジョアーダ=コンプレッタを食べて言いました。
「これ美味しいね」
「うん、面白い味だよ」
教授もそれを食べつつモジャボロに応えます。
「これはまた」
「そうだね、とてもね」
「こうしたお料理もあるのだね」
「ブラジル、そして外の世界のアメリカには」
「そして我々も食べられる」
「いいことだよ」
「他のお料理もいいね」
キャプテンは蒸し餃子を食べています。
「蒸し餃子はわし等も結構食べているけれど」
「そうよね、中華料理や和食はね」
「オズの国でも普通に食べられるね」
「フランス料理
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ