第十幕その八
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「こうしてね」
「そうよね」
「僕達の大きさは他の人達から見れば結構以上だからね」
「その大きさもいいんだよ」
カルロスはトリケラトプスに目を輝かせて言いました。
「僕達にとっては。それに外の世界にはいないし」
「恐竜は」
「そう言われているんだ」
「いるってお話もあると聞いてるけれど」
トロットは他ならぬカルロス達から聞いたお話を言いました。
「それでもね」
「はっきりとは見付かっていないですから」
「だからもういないとなってるのね」
「そうなんです」
実はというのです。
「外の世界では」
「いたらいいわね」
「夢がありますね」
「そうよね、そしてオズの世界ではね」
この世界ではというのです。
「恐竜もいるのよ」
「そうなんですね」
「外の世界ではないこともあるから」
「それがオズの国だから」
「こうして恐竜もいるのよ、しかもね」
それだけでなくというのです。
「恐竜とお話も出来るのよ」
「こうしてですね」
「そう、出来るのよ」
今の様にというのです。
「オズの国では生きものも喋れるから」
「それも普通に」
「しかも貴方達普通に読み書き出来てるわね」
ふとこのことを指摘したトロットでした。
「オズの国でも」
「あっ、そういえば」
「普通に英語でやり取りしてるわね」
「僕達が使ってる言葉英語だったんですか」
「そうよ、ジョージはアメリカ人だから当然だけれど」
トロットはそのジョージを見つつカルロスにお話しました。
「中国人の神宝もロシア人のナターシャも日本人の恵梨香も普通にお話出来てるでしょ」
「そしてブラジル人の僕も」
「皆英語喋られるかしら」
「いえ、日本の学校にいて日本にいて長いですから」
それでと答えたカルロスでした。
「日本語の読み書きは出来ますけれど」
「それでもよね」
「英語は」
このことはジョージ以外の四人はです。
「出来ないです」
「そうよね、けれどね」
「オズの国ではですね」
「こうして皆お話が出来てるの」
ごく普通にというのです。
「入るとね」
「それだけで、ですか」
「オズの国の住人として英語の読み書きが出来るのよ」
「そうなんですね」
「ブラジルはポルトガル語よね」
「はい、今じゃブラジル語とも呼ばれてますけれど」
それでもと答えたカルロスでした。
「そうです」
「英語を喋ってるって意識はあったかしら」
「そういえばなかったです」
このことは実はジョージ以外の子は全員そうでした、オズの国に入って英語を喋っているという感覚はなかったです。
「日本語についても」
「そうよね」
「特に」
「それでも普通に英語を読み書き出来ていたのはね」
「それも意識しないで」
「オズの
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