第六十九話 徐庶、徐州に来るのことその六
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なってるかな」
その再会を楽しみにするのだった。そしてだ。
その徐庶が来た。彼女は。
赤い長い髪を後ろで束ねておりセーラー服を思わせる膝までの赤いリボンに黒の上着とスカートを着ている。
顔立ちは孔明や鳳統と同じく気弱な感じである。眉は細く長い。口は小さく奇麗な紅色をしている。白い顔はやや丸い。目は大きく黄色い。その少女が来たのである。
「黄里ちゃん久し振り」
「前に会った時より奇麗になったわね」
「あっ、朱里ちゃん雛里ちゃん」
徐庶は二人の姿を認めて笑顔になった。
そのうえでだ。三人で手を握り合ってだ。こう話すのだった。
「私も。二人と一緒にいたくて」
「それで来てくれたのね」
「この徐州に」
「ええ、そうなの」
その通りだというのだ。
「ずっと。袁術さんの領地にいたけれど」
「あいつには仕えなかったのだ?」
「何か。癖の強い人だから」
それでだと。張飛に答えるのだった。
「だから。仕えなかったの」
「つまり合わないと思ったのね」
「それでなのね」
「そうなの」
その通りだとだ。孔明と鳳統に答える。
「けれど。二人が徐州の劉備さんにお仕えしてるから」
「来てくれたのね」
「有り難う、来てくれて」
「うん、それで」
ここでだ。その徐庶はだ。
劉備に顔を向けてだ。おずおずとこう尋ねたのだった。
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