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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百十一話 イーリス作戦の除幕式です。
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評議会議長の演説を見なくてもいいのかな?」
「このタイミングだからこそ、閣下にお話をしたいと思っておりました。」
「???」
女性が一瞬部屋を見まわして、集中する仕草を見せたからだ。
「盗聴器の類はなさそうですね。ですが・・・・。」
一瞬中将の身体が光った。淡く青色に光る身体。それはヤンをして奇妙な感覚に陥れるには十分な輝きだった。
「これで安心して話ができます。」
女性将官はほうっと息を吐きだした。
「閣下は以前イオン・ファゼガスでの講和会議の際に、あるいはフェザーンにおいて、フィオーナ、そしてティアナと話をされていましたね。そして私の勘ではその際にシャロンについて何か警告を受けていらっしゃったのではないですか?」
唐突すぎる発言に、ヤンはしばし言葉を失っていた。
「何故それを知っているかというお顔ですね?何故なら、私もまた、シャロン、フィオーナ、ティアナと同じカテゴリーに属する人間だからです。」
「・・・・・・・。」
「シャロンについて話しますと、彼女は人間ではありません。正確に言えば、閣下の世界に属する人間ではないのです。こんなことを申し上げること自体突拍子もないことは重々承知しています。ですが、閣下も薄々はそれをご存じでいらっしゃるはずです。」
「・・・・・・・。」
「ご心配なく。私はシャロン・サイドの人間ではありません。シャロンの野望を止め立てするためにやってきたのです。何故と言われれば話は長くはなりますからその話は省略しますけれど。」
今やコーデリア・シンフォニー自由惑星同盟宇宙艦隊第三十艦隊司令官という身分肩書すらも怪しくなってきた女性はと息を吐いた。
「今やシャロンは自由惑星同盟を完全に掌握しました。したと思い込んでいます。ですが、閣下、少なくともあなたとあなたの周辺の人間には彼女の『魔力』は及んでいません。それが意図的なものなのか、あるいは彼女が予期しない事態なのかはわかりません。ですが、一つ確実に言えることは、自由惑星同盟がすべて彼女の支配下に入ったわけではまだないという事です。」
「・・・・・・・・。」
「閣下がどう思っていらっしゃるかはわかりませんが、私一人ではとうていシャロンにはかないません。それは帝国領内にいるフィオーナ、そしてティアナたちであっても同じ事。ですが、閣下、あなたと艦隊幕僚の力があれば、もっといいますと、帝国にいるラインハルトたちと共闘ができれば、あるいは――!!」
コーデリア・シンフォニー中将は身を震わせた。かすかなどよめきのような物が聞こえてきたのだ。防音壁を通してでもはっきりと聞こえるのは、狂乱の色を秘めた喧騒だった。
「時間が来てしまったようです。ヤン閣下、どうか覚えておいてください。あなたは独りではないということを。」
結局ヤンは一言も話すことはできなかった。身をひ
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