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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百十一話 イーリス作戦の除幕式です。
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守ることを誓ったのです。その血は今も皆様の中に脈々と流れているはず・・・・そう、この私にも。」
シャロンが胸元に手を当てると、皆が一斉にそれに倣った。
「建国150年来、私たちは耐えに耐え、帝国の攻勢を忍んできました。情報部がもたらした最新の情報では、今帝国はラインハルト・フォン・ローエングラムという新貴族の下に旧貴族を一掃し、統一したということです。ですがそれでは何ら本質は変わっていません。結局一人のルドルフの下に意思決定がされる体制と言うだけにすぎない・・・・。」
意識して言葉を切ったシャロンに群衆はかたずをのんで見守っている。
「帝国ある限り脅威は消えないのです。それも今宵をもって終わることをここに宣言します。そう・・・・・!!!」
シャロンが両腕を広げる。
「今この時をもって、民主主義の代表として、帝国から民衆を解放すべく『聖戦』を起こすことを宣言するからです!!イーリス作戦の開幕式ですわ。」
ウォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!
という、地鳴りのようなどよめき、喧騒、叫び声が会場を包んだ。それのみならず、少なからぬ地震も発生していたのである。群衆が足を踏み鳴らし、声高に叫んでいる。その声色は幾百であるが、言っていることは一つだった。
「シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!シャロン!」
ククククク・・・・・。
シャロンはその熱烈な、熱狂的な、狂信的な叫びを全身に浴びながら笑っていた。もう笑い声を隠す必要などない。何故なら自らの声など消し飛ばさんばかりに群衆は叫んでいる。
自由惑星同盟はシャロン・イーリスの手に落ちた。
「自由惑星同盟よ、私と共に永遠に!!」
この言葉を残すと、一礼したシャロンは優雅に身をひるがえし、会場を出た。人気のない回廊に足を踏み入れると、シャロンは端末を操作して、相手を呼び出した。
「イーリス作戦発動よ。私はアーレ・ハイネセンに座乗して移動するわ。」
通信を切ったシャロンはためらうことなく、迷うことなく、足を進める。もはや足を踏み鳴らす時は終わった。後は積み重ねさせた「積み木」を崩す時まで歩くだけだ。
「クククク・・・・・。」
シャロンは笑いながら歩く。おかしい。どうしようもなくおかしい。あまりの喜びでどうにかなってしまいそうだ。
「アハハハハハハ!!!アハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!」
シャロンの狂信的な笑いも、会場の歓呼の叫び声に消えていった。
* * * * *
自由惑星同盟士官学校では、カロリーネ皇女殿下、アルフレート、ウィトゲンシュティン中将がTVを見ていた。軍属であれば非番当直を問わず、全員がTVを見るように言われていた。アルフレートはたまたま非番
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