ペルソナ3
2063話
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で、マハとダインが付いている事が証明しているように、周囲一帯に強烈な雷を巻き起こす広範囲殲滅呪文だ。
ちっ、同じミスはしないか。
先程の気配遮断からゲイ・ボルグに繋いだ一撃は、デスにとっても相応のダメージを負ったという事だろう。
もっとも、そのダメージもすぐに……それこそ一瞬で回復されてしまったが。
気配遮断を止め、こちらに向かってきた雷の全てを白炎で燃やしつくしていく。
そうして次に俺が選んだ攻撃方法は、影の槍。
俺の影から姿を現した、数十、数百の影槍がデスに向かって飛んでいく。
それを見たデスは、手に持っている長剣を素早く振るって影槍を迎撃……しつつ、仕返しだとこちらに向かって闇の衣を伸ばしてくる。
いや、これ長さとかどういう風になってるんだ?
明らかに最初に俺が見た時に比べると、限界以上に長くなってるんだが。
そう思いつつ、俺もまた闇の衣をゲイ・ボルグで迎撃する。
放たれる連続の突きや薙ぎ払いが、俺に向かってくる闇の衣を弾き、斬り裂く。
……もっとも、斬り裂いてもすぐに回復する辺り、正直ダメージを与えているようには見えないのだが。
いや、本当に厄介だな。
そう思いながらも、俺は次々に攻撃をくりだしてく。
そのまま数分……お互いにこの状況では千日手になると、そう判断したのか、デスは影槍を大きく振り払うと、そのまま後方に跳躍して間合いを開ける。
『うーん、やるね』
「そう言って貰えて何よりだ。ただ、どうせならもっと今のやり取りを続けても良かったんだが?」
『それも面白いと思うけど、そうなると、色々と退屈な戦いになりそうじゃないか。だから……今度はお互い、特殊能力の類を使わないで、武器だけでやり合うというのはどうかな?』
「武器だけで?」
その言葉に一瞬迷ったが、今までの戦いからの推測だと、デスは様々な能力を持っているのは半ば確定している。
そうである以上、向こうが自分から特殊能力の類を使ってこないというのであれば、それは俺にとっては願ったり叶ったりといったところなのは間違いないだろう。
「分かった。それも一興って奴か。……なら、純粋に技術だけで相手をさせて貰うか。……行くぞ!」
その言葉と同時に、俺は瞬動を使って一気にデスとの間合いを詰める。
気が付かれないうちに間合いを詰めるという意味では、それこそ気配遮断を使った時も同様だった。
だが、今回は純粋に目にも止まらぬ速度で相手との間合いを詰めたのだ。
そうして放たれる神速の突き。
そんな突きを、デスは長剣で迎え撃つ。
普通に考えれば、長剣と槍で有利なのは、間合いの長い槍だ。
勿論、懐に入られると長柄の武器というのは対処が難しくなるという欠点はあるが。
ともあれ、そうして放たれた俺の突
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