ペルソナ3
2063話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
俺と望月……否、デスとの戦いで、最初に動いたのは俺だった。
デスにしてみれば、あくまでもこの戦いは俺の力を……ニュクスと本当に戦える力があるのかを見る為のものであって、俺が挑戦者という扱いなのだろう。
もっとも、俺がニュクスと戦うのは生身での戦いではなく、あくまでもニーズヘッグに乗っての戦いだ。
その辺りを考えれば、正直なところこの戦闘に意味があるのか微妙なところでもある。
もっとも、それでもデスをそのままにしておくような事は出来ない以上、戦うしかないのだが。
ここで下手にデスと戦わないでいた場合、最悪ニュクスとの戦いの中でデスが乱入してくる可能性も否定は出来ないのだから。
そんな訳で……まず俺が行ったのは、腕を大きく振るって白炎を生み出す事。
ペルソナ世界の魔法は詠唱がなく、呪文名を唱えるだけで魔法が発動する。
それはネギま世界の魔法にとって大きなメリットだが、ペルソナを通して使う必要があり……つまり、呪文の詠唱の代わりにペルソナを召喚するという行程が必要となる。
そういう意味では、俺の白炎は詠唱やらペルソナの召喚やらは一切なく、それこそ手の一振りで白炎……通常の炎とは全く違う、俺の魔力が籠もった白い炎が生み出される事になる。
『うん?』
だが、デスは突然目の前に生み出された炎を、背中にある羽根……いや、衣とでも表現すべきか?
ともあれ、そんな感じの物であっさりと消し飛ばした。
「へぇ……挨拶代わりの一撃とはいえ、俺の白炎をこうもあっさりと迎撃するとは思わなかったな」
『そうかい? じゃあ……こっちもお返しといこうか。マハラギダイン』
その言葉通り、俺の白炎に対するお返しなのだろう。周囲がデスの生みだした炎に包まれる。
それこそ、ネギま世界の魔法、燃える天空と同じような、そんな魔法。
マハラギダインは刈り取る者や、それ以外にタルタロスにいるシャドウの中にも使ってくる奴がいた。
だが、魔法というのは扱う者によってその威力は大きく変わる。
事実、デスが使った魔法は間違いなく、今まで見てきたどんなマハラギダインよりも強力だった。
……それでいながら、屋上の隅に移動して戦いの様子を見ているゆかりと美鶴には被害が及ばないように調整しているのは、デス……いや、望月らしいと言える。
「けど、この程度で俺をどうするって!?」
最初に放ったのとは比べものにならないだけの魔力を込め、白炎を生み出す。
マハラギダインと白炎の喰らい合いとでも呼ぶべき光景がそこに広がり……だが、拮抗したのはほんの一瞬だけ。
次の瞬間には、俺の白炎があっさりとマハラギダインの炎を呑み込む。
どうやら、炎の扱いに関してはデスよりも俺の方が上らしい。
そして、白炎が全ての炎を喰らいつ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ