暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
2062話
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と言えるだろう。

「分かった。なら……」
「待てや、そんな勝手な事、させると思っとんのか?」

 その言葉と共に、ジンはどこからか出した手榴弾をこっちに投げてくる。
 だが……その手榴弾は、次の瞬間俺が空間倉庫から取り出したゲイ・ボルクによりあっさりと切断されながら、あらぬ方に飛んでいく。
 今更、本当に今更の話だが、手榴弾って投げられている時に斬っても問題ないのか?
 取りあえず今は爆発しなかったけど、次からは投げ返すとしよう。
 幸い俺は混沌精霊で、普通の手榴弾とかは全く意味がない。
 であれば、普通に掴んでも問題はないのだから。

「なっ!?」

 チドリの話によれば、ジンは情報収集とかを綿密にやるタイプだって聞いてるが、ゲイ・ボルグの事は知らなかったのか?
 いや、俺はタルタロスの中で普通にゲイ・ボルグを使っていたし、タルタロスの外でもイレギュラーシャドウや訓練でゲイ・ボルグを使っていた。
 そうなると、俺がゲイ・ボルグを使っていないというのは……ちょっと考えられないな。
 となると、今のような動きが出来るという事そのものが驚きだったのか。
 ともあれ、真田、荒垣、天田の3人が相手であれば、ジン1人を相手にするには十分な戦力だと言える。
 ほら、昔から正義の味方は大勢で1人をボコるのが日本の伝統だし。
 ……そう考えると、日本って結構……いや、取りあえずその辺は今は考えないようにしておこう。
 そう思いながら、俺は真田達をこの場に残して先に進む。
 後ろでジンが何やら騒いでいるが、ジンの相手は真田達に任せたので、そちらを気にする必要はない。
 そうしてタルタロスを進み、スライムを使ってシャドウを皆殺しにし、宝箱を回収していく。
 ちょっと残念なのは、この階とかにある宝箱は今日しか手に入れられないって事か。
 この階とかには、今日から入る事が出来た以上、それはしょうがないのかもしれないが。
 ただ……この階とかにあるマジックアイテムは、どれもこれもかなり高性能な代物なんだよな。
 いわゆる、ラストダンジョンだから、当然かもしれないが。
 いや、タルタロスそのものは影時間が始まってからずっとあったのを考えると、ラストダンジョンという表現は相応しくないのか?
 そんな風に思いながら、タルタロスを進み……やがて262階に到着すると……

「おや、お早いおつきで」

 ジンが下の階にいたから、ある意味予想通りではあるのだが……タカヤの姿が、そこにはあった。

「やっぱりお前もいたか」
「ええ、いつぞやの夜以来ですね」

 破滅願望を感じさせる、虚無的な笑みを浮かべながらそう告げるタカヤ。
 それでいて、いつ何か起きても対処出来るようにと準備をしているのは、やはり俺との実力差はしっか
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