第71話『昏き雷鳴』
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見た後だと、何とも違和感がある。
一方、結月は両手を塞がれて状態で地面に横たわっていた。砂やらで汚れはしているが、怪我をしている様子はない。ひとまず、自分の名を一番に呼んでくれたことも含めて安心した。
「さて、お前は何者だ?」
「さて、誰でしょうか。まぁ彼女は知ってるけどね」
「婆や?」
青年が指差したのは婆やだった。幾度も魔王軍と戦争を繰り広げた婆やなら、確かに知っていてもおかしくない。
しかしどうしたことだろう。婆やの表情がいつにも増して不機嫌だ。何か因縁でも有るのだろうか。
「…どうしてここに居るんだい?」
「これが最後の戦争だからだよ。この場には僕が居なきゃならない」
「え? どういうこと…?」
晴登とカズマは話が見えずに、疑問符を頭に浮かべる。それを見かねた婆やは、極めつけの補足を足した。
「奴こそが魔王、そして儂の夫じゃ」
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