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衛宮士郎の新たなる道
第17話 源氏の生誕祭 
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味しいです」
 「そこまで感動しながら食べなくても良かろうに」

 時折頭を下げるジャンヌにヤレヤレと息をつくシーマだった。


 −Interlude−


 「そう言えば、衛宮先輩は何所に居るんだろう?」

 誰が呟いたか、この疑問は伝播して皆が捜し始めるが何所にも居ない。

 「それに最初から気になっていたが、アレ(・・)は何なんだ?」

 また誰かが呟いて指摘したのは寿司屋のカウンターテーブルが設置されてある場所だ。
 少なくともこのホールに最初からあったモノでは無い。

 「アレは衛宮先輩直々に依頼されて作ったものだ」

 士郎から直接依頼を承った『建築様式研究部』の副部長が疑問に答えた。

 「アレの制作を依頼したのが衛宮先輩と言う事は!」

 十数人以上の視線がカウンターテーブルを挟んだホール控室の出入り口に集まった。
 その視線に答え合わせをするように丁度偶然現れた士郎は、

 「「「「「「ふわわわわぁああああぁあああ!!」」」」」」

 士郎の姿に黄色い悲鳴がホールに響く。
 和服にたすき掛けと言う、士郎の本気の料理人姿がレア過ぎて、士郎ファンの女子生徒の興奮は最高潮だった。

 「?」

 当の本人は何故自分が現れただけで黄色い悲鳴が上がったのか、全く理解していない様だ。
 その衛宮士郎和服たすき掛けVerに黄色い悲鳴を上げないながらも、内心興奮している者達が他にも居る。例えば。

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 「ねぇ、準?トーマが停止(フリーズ)したよ?」
 「たすき掛けの士郎さんに見惚れてるんだろ?いいから放って置いておきなさい」

 とか、

 (和服姿の士郎も良いィイイイイイイ!!)

 とか、

 (クッ!――――甚だ不本意だがあの女誑し(節操なし)をカッコイイなんて思ってしまうなんて・・・!)

 とかである。
 勿論そんな事には気づいていない士郎は構える。

 「本日限定、寿司店“衛宮”のサプライズ開店です。如何か心ゆくまでご賞味ください」
 「「「「「おぉおおおお〜〜〜!!?」」」」」

 今回のケーキもそうだが、士郎の料理の腕の高さが超一流レベルだと言うのは周知の事実。
 その上で気合の入ってそうな服装で寿司と来れば、否が応でも期待が高まってしまうモノだ。
 ケーキを食べ終えた者や寿司の方が興味をそそられる者達が一斉に並びだす。

 「期待してくれるのは光栄だけど、まずは主役達に食べさせてあげたいんだが」

 士郎の言葉に、それは仕方ないと納得する並んだ者達。
 それでご指名された義経は遠慮がちだが、自分達が食べないと後が閊えると言う弁慶の言葉に渋々ながら席に着く。

 「
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