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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
第六十九話 徐庶、徐州に来るのことその三
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 大きな卓の主の席でだ。こんなことも言うのであった。
「凛がおらぬのが残念じゃのう」
「そうですね。私もそう思います」
 また話す張勲だった。
「彼女は一緒にいて楽しいですから」
「そうじゃ。凛はわらわの嫁じゃ」
 勝手に言っているのではないのが凄いところである。
「だから共にいたいのじゃがのう」
「私もです」
「凛はわらわのものじゃぞ」
 すぐに張勲に釘を刺す彼女だった。
「よいな、それはじゃ」
「いえいえ、凛ちゃんは私とできてますから」
 にこやかに笑って言う張勲であった。
「それはもう手遅れかと」
「手遅れではないわ。凛とわらわは何よりも強い絆で結ばれておるのじゃ」
 あくまでこう返す袁術だった。
「それは誰にも壊せぬものじゃぞ」
「曹操さんにもですね」
「そうじゃ。例え凛の主であろうともじゃ」
 彼女のことになるとムキになる袁術だった。
 その感情を見せながらだ。さらに話すのだった。
「凛は絶対に渡さんからのう」
「ううむ、これは」
「恋でしょうか」
 楽就も楊奉もそれを察した。
「美羽様の」
「それなのでしょうか」
「というかね」
 眠兎が話す。
「この世界も女同士もいいんだ」
「そうじゃ。別に構わんのじゃ」
 まさにその通りだとだ。袁術は眠兎に話す。
「女同士でも男同士でものう」
「ふむ、寛容だな」
 藤堂は腕を組んで納得した顔で述べた。
「そうしたところは」
「あれっ、藤堂さんですよね」
 張勲は彼女にしては珍しくきょとんとした顔を見せて述べた。
「今ここにおられたんですか」
「いるが。最初からな」
「そうなんですか。何かいつも後ろにおられる気がして」
「わしもちゃんと戦うしこうして甘いものも食べるぞ」
「ですが」
 それでもだというのである。
「何か。こうして同席するのは違和感がありますね」
「どういうことだ、それは」
「いえ、何かそんな感じがしまして」
 張勲は藤堂の顔を見ながら話す。
「それだけですけれど」
「わしは失踪されたと思われていたがな」
「何かそういう感じがしますから」
 実際にそうだと話しながらだ。彼等は蜂蜜水を飲んでいくのだった。
 そしてだ。徐州ではだ。
 魏延がだ。またしても劉備の傍にいた。そのうえでだ。
 彼女に対してだ。必死の顔で話すのであった。
「いえ、お一人で行かれるのはです」
「危ないの?」
「そうです、何処に行かれるにしても」
 こう話すのだった。
「何時何処に誰がいるかわかりませんから」
「けれど。ちょっとお昼寝するだけなのに」
「いえいえ、寝るなら余計にです」
 必死の顔で言う魏延だった。
「一人では危険です」
「だからなの」
「はい、私もご一緒させて下さい」
 これが魏延
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