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ロボスの娘で行ってみよう!
第54話 養子はテンプレ
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した。其処にいたのはお母さんより若いお姉さんでした。お姉さんはにこやかに『カーテローゼちゃんだよね、カリンちゃんて呼んで良いかな?』と優しく話しかけてくれました。よく見ると病院で会った事のあるお姉さんでした。

私がふさぎ込んでいたときに話しかけてくれたお姉さんの姿に私は泣きたくなりました。そのお姉さんが迎えてくれると言う事は、お姉さんが新しい家族なのでしょう。私は不安と希望で胸が一杯になりました。施設の人は、お姉さんに書類を渡して帰っていきました。

■自由惑星同盟首都星ハイネセン ロボス元帥邸

「カーテローゼちゃんだよね、カリンちゃんて呼んで良いかな?」
「はい」
「狸の館へようこそ」

「え?」
「カリンちゃん。病院で狸みたいなお腹のお髭のおじちゃんに会ったでしょう」
カリンは一生懸命思い出し、お腹の出た優しい顔のおじちゃんを思い出した。

「病院でジュースをくれたおじちゃん」
「そうよ、その狸おじちゃんが、私のお父さんなのよ」
「お父さんを狸」

笑い出す2人。

「リーファ、そろそろ良いんじゃないか?」
「そうよ、お外で立ち話じゃ寒いわよ」
玄関から初老の男女がにこやかに現れた。

「カリンちゃん、病院以来だね、今日からここがお家になるんだよ」
「カリンちゃん、私がママに頑張って成るわ」
「ママじゃなくてババの間違いじゃないか」
「貴方、お小遣いを減らすわよ」

呆気に取られるカリンだが、凄く優しそうな人達だと直感的に感じていた。
「さあさあ、早く入りましょう」
「あいあい」

食堂へ通されると、一生懸命作った事が判る、手作り料理の山が待っていた。
「さあ、カリンちゃん、一杯食べてね」
「はい。頂きます」
「良い子だ」

どれを食べても美味しい食事に、カリンは安心感を得ていた。
4人での楽しい食事が済むと、カリンは不安が沸いてきた、帝国人と知られたらここからも追い出されるのでは無いかと。

「カリンちゃんの生い立ちは判っているわ、けどねそれを気にするなとは言わないけど、悲観だけはしないで、私も4分の1は帝国人だから」
その言葉に驚きを隠せない。

「儂の母さんが帝国からの亡命者で、子供の頃は良く虐められたものだよ。けど、そんな連中は碌でもない奴ばかりだった、カリンちゃんもお母さんから貰ったその心と体に自信を持って生きて行きなさい」

「私達じゃ、カリンちゃんのお母さんやお父さんの代わりには、成れないかも知れないけど、私達はカリンちゃんを娘として一緒に居たいの」

「私も、姉としてカリンちゃんを見守っていたいわ」

3人の真摯な言葉にカリンは心の底から嬉しさで泣き始めた。

「お母さんて呼んでいいの?お父さんって呼んで良いの?お姉ちゃんって呼んで
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