第53話 皇帝とグリンメルスハウゼン
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国を滅ぼさせる事を決めようぞ」
「ご心中お察し致します」
「息子は、兄弟を暗殺し、挙げ句に後ろ盾もない精神障害のある孫を残して頓死じゃ。娘婿達は啀みあい権勢を求めるだけ、このまま行っても帝国は無様に分裂し崩れ去るだけじゃ、それならば華麗に滅びた方がマシじゃ」
「御意」
帝国暦484年10月末
帝国暦484年後半に入ると更に帝国に打撃を与える文章が同盟で発刊された。最近は社会秩序維持局などの官警がそれの内容を元に検挙を行う事が多く成ってきていた。カール・マチウス・フォルゲンやバーゼル少将やシャフト大将の件が実際の事件であり、小説と馬鹿に出来なかったからである。
そしてまたも犠牲者と逆に賞賛される者が出たのである。
内務省に勤める役人が、若い頃から匿名で福祉施設に多大な寄付を続けて居た【汗かきおじさん】が発表され、その人物がハイドリッヒ・ラングであると判り、同僚達から驚きを持って称えられ。その事が元でラングはその後内務省で出世の階段を上っていくのである。
逆に帝国内で、議会を開催し平民の生活向上を考える組織を考え、国民の意識改革を進めようと考えている開明的な政治を求めていた者達の話【進歩的な社会経済再建計画】が社会秩序維持局により帝国に対する謀反として認定され、その推進者として名前が挙がった。カール・ブラッケ、オイゲン・リヒター、ブルーノ・フォン・シルヴァーベルヒ、クラウス・フォン・オスマイヤーなど20数名が逮捕された。
取り調べは過酷を極めた、カール・ブラッケ、オイゲン・リヒターは貴族で有りながら、自らフォンを除いている事も帝国に対する叛意有りと認定され、2人の持ち物から、共和主義的な書籍等が発見されたために完全に黒であるとさた。
その後。カール・ブラッケ、オイゲン・リヒターは反帝国主義の主犯として処刑された。シルヴァーベルヒとオスマイヤーは無罪と判ったが既に重傷でそのまま処分され病死として届けられた。その他の参加者は流刑星へと流刑され、数年以内に全員が死亡したのである。
此により、原作ではローエングラム王朝内閣の主要メンバー4名がこの世から消えたのである。逆にラングの増長が始まり、多くの無実の者が断頭台へ送られる事に成るのかも知れない。帝国の国力は益々低下し、政治は乱れて行くのであった。
帝国暦485年1月10日 軍務省
帝国で粛正の嵐が吹き荒れる中。同盟軍の新兵器の情報と第6次イゼルローン攻略戦の情報が遂に入ったのである。尤も同盟軍情報部が態と流した、真っ赤な嘘の情報であったが、シャフト大将以下の科学技術総監部が全滅状態で有ったために、その新兵器のスペックをそのまま帝国軍上層部が信じてしまった事も、帝国がヴァンフリート星系へ進撃する元因と成った。
この報告を受けた、帝
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