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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第664話】
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兄ちゃんって着ぐるみ見たら何故かテンション上がってたっけ?)

(そうなんだ! なら美春、今度着ぐるみ着てヒルトに会う!!)

(君の趣向が可愛いもの好きだったなんて……。 わ、私もドボン太くん好きだ!)


 中の人各々通信して会話する中、未来、セラの二人は着ぐるみを着ずに――。


「未来は何故ドボン太くんにならなかったの?」

「あ、あはは……。 ぼ、妨害って気分じゃないから」

「そう。 私も妨害するなら大人しく三人に合流する」


 そう告げるセラに、未来はふわりと柔らかな笑みを浮かべた一方でエミリア・スカーレット。

 彼女も本来ならテーマパークでヒルトのデートを妨害する予定だったが、急遽父親からの連絡によって参加できなくなっていた。


「パパ! 急に連絡なんて何なの!? エミリア、今日はとってもとーっても! 大事な用事があったんだけど!?」


 ぷりぷりと電話越しに怒るエミリア・スカーレット、目尻を吊り上げ、頬も膨らませた上に仁王立ち。

 彼女の怒りは頂点に達しかけていたのだ。


『ごめんごめん! エミリアちゃ〜ん、パパはどうしてもエミリアちゃんに連絡したくなって――』

「何よ!? つまらない内容だったら一生パパと口訊かないからね!?」

『それに関しては大丈夫だよエミリア。 先ずは先に――』


 場所はまたテーマパークに戻り、集結したドボン太くん達と踊るヒルト、状況が飲み込めないセシリアとソフィーに、何かのイベントかと集まるカップルや親子連れ、特に子供たちはドボン太くんにキラキラとした眼差しを送っていた。


「何か楽しそうなイベントだな!」

「わー! パパ! あたしもまざりたーい!」

「いつもこんなイベントは無いのに、新しい趣向なのかしら?」


 喧騒は広がり、楽しそうな雰囲気が周囲を包む。

 子供の一人がドボン太くんの輪に入ったのをきっかけに、周囲の客はドボン太くんダンスに参加を始めた。

 事が大きくなり、焦りを見せたのはドボン太くんの中の人達――。


(ど、どうするのだ!?)

(し、知らないわよ!?)

(こ、こんなに事が大きくなるなんて、僕は考えもつかなかったよ……)

(我が嫁がきっかけだな)

(……てか、気づいたらお兄ちゃんいないんだけど)

(あれ!? 一緒に踊ってたのになんで!?)

(か、彼なら子供たちに譲ってもう――)


 エレンの指差す先に、既にドッグパークへと向かう三人の姿があった。

 追いかけ様にもイベントと勘違いした客がダンスに参加し、ドボン太くん達は見事に足止めされてしまった。

 一方で三人は――。


「驚きましたわ。 ヒルトさ
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