暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第34話 明かされしイッセーの過去、球技大会、始まります!
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に戻ることを諦めた、それから8年をグルメ界で過ごしていき、元の世界の事を忘れかけていたある日、アレが現れた」
「異次元七色チョウね」


 リアスさんの問いに俺は頷いた。


「俺は無意識のうちにまたその蝶に触れていた、すると今度は駒王町に俺は立っていた」
「なるほど、それでイッセー君はこの世界に戻ってきてこの町で生活することになったんだね」
「ああ、でも最初は直にこの世界を立ち去ろうと思った」
「ど、どうしてですか?」
「グルメ界にどっぷりと浸かってしまった俺がこの世界に来れば余計な争いを起こしかねない、その頃にはグルメ細胞や目覚めたドライグ……赤龍帝の籠手を持っていたからな」
「それは……」


 グルメ細胞の力を知るオカルト研究部の皆は複雑そうな表情をしていた、全員がこの細胞の恐ろしさを知っているからそれを悪魔や堕天使と言った勢力が知れば欲する者が必ず現れると思ったのだろう。


「でも出来なかった、父さんと母さんと過ごしたこの町から去ることが出来なかったんだ」


 それはこの世界にとって悪いことなのは理解していた、それでも俺はこの町を忘れることが出来なかった。


「俺は親父にこの事を話した、最初は渋っていた親父だったが異次元七色チョウが他にもいるかもしれないという可能性を調査する名目で俺をこの世界に送り出してくれた。それから俺は他に異次元七色チョウがいないかを調査するためにこの町に住みながら世界を旅することにしたんだ」
「その旅の間でルフェイに出会ったのね」
「ええ、そうです。因みに苗字を変えたのはそのころ神崎一誠は行方不明者として警察が調査していたから目立つのを避けるために新たに戸籍や住所、経歴などを偽装して『兵藤一誠』として生きる事にしたんです」
「偽装したんですか?」
「そういう事をしてくれる人たちが裏社会にいるんだよ、詳しくは話せないがな」


 もう俺はこの世界には存在しない人物だ、神崎一誠として生きるのは無理があったので俺は父親の旧姓を名乗る事にしたんだ。


「まあ俺の過去についてはこんなところかな」
「イッセー君も中々波乱万丈な生き方をしていたんだね」
「家族がいる事が当たり前に思えるけど私は一番幸せだったのね……」
「今は私たちも一緒にいますよ、イッセーさん」
「そうですわ、わたくしたちも家族みたいなものじゃないですか」
「そうだな、今は皆もいてくれるから寂しくはないな」


 親父には本当に感謝しないといけないな、こんなかけがえのない仲間たちに出会う切っ掛けを作ってくれたんだから。


「イッセー先輩を育ててくれた一龍という人には是非ともお礼が言いたいですね、その人のお陰で私たちはイッセー先輩と出会うことが出来たんですから」
「皆の事は
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