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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第34話 明かされしイッセーの過去、球技大会、始まります!
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ど俺は5歳の時にグルメ界に行ったんだ。それまではこの町に父親と母親の3人で暮らしていた。これが父さんと母さんだ」
俺は懐から懐中時計を取り出してそれを開く、中にはアルバムの写真に写っていた俺より幼い俺と優しそうに微笑む男女の写真が貼られておりそれを皆に見せた。
「この人たちがイッセー君のご両親なのかい?」
「ああ、神崎誠と神崎恵梨香……俺の両親だ」
「神崎?先輩の苗字は兵藤じゃないんですか?」
「兵藤は婿養子で家に来た父親の旧姓だ、今は訳があってこっちの苗字を使っている」
俺の本名は神崎一誠だがこっちの世界に帰ってきてからは兵藤一誠を名乗っている、なぜ名を変えたのかはまた後で話すことにしよう。
「俺は5歳の頃に両親を交通事故で亡くしたんだ。俺は父さんと母さんが守ってくれたから助かったが、今まで当たり前だった普通の日常が一瞬で奪われた瞬間だった」
「ご両親を……」
「他に親族や身内がいなかった俺は施設に入れられることになったんだ、でも俺はそれが嫌で逃げ出してしまった」
あの頃の事はあまり覚えてはいない、ただ死にたいと思うほど絶望していたのは覚えている。
「闇雲に走っていた俺は気が付いたら見知らぬ森の中にいた、その森をさまよっている時に見つけたのが虹色に光る蝶だった。
好奇心でその蝶に触れた俺は気が付くと広大な海にポツンと浮かんでいた小島に立っていた、訳も分からず辺りをキョロキョロしていると海の中から猛獣が現れて俺に襲い掛かってきたんだ。子供ながらに死ぬという事がはっきりと分かった、でも俺は死ななかった」
俺はアルバムからファンキーな恰好をしたムキムキの男性に抱っこされている俺が写っていた写真を取り出して皆に見せた。
「IGO会長、一龍……運よく近くにこの人の別荘が合ったらしく俺はこの人に助けられた」
「この人がイッセーのお師匠さん?」
「そうです、俺が師として、そして父として尊敬する人です」
俺は写真を見つめながら親父について皆に話し出した。
「親父は得体の知れない俺を何も言わず引き取ってくれた、最初は困惑したけど帰る方法も分からなかった俺は親父の子供として生きていくことにしたんだ。まあそれから色々あって俺は美食屋を目指すことになったんだ。ココ兄やサニー兄ともその時に出会ったな」
「一龍さんはどんな方なんですか?」
「あの人は豪快で大雑把なところもあるが優しくて俺を本当の息子のように育ててくれた。そんな親父に俺は次第に心を開いていった、正直初めは帰りたいとも思っていた俺だったが親父と過ごしていくうちにそれが薄れていった」
アーシアの質問に俺は自分が親父に対して持っているイメージを説明した。
「結局俺は元の世界
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