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リング
99部分:イドゥンの杯その五
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くように言っていますが」
「上手くはいっていないのだな」
「はい。そして敵対する勢力には」
「武力を、か」
「さしあたって彼に反旗を翻している勢力は三つあります」
 ホッターは報告した。
「まずはブラバント司令官の艦隊です」
「叔父の仇を取る為か」
 ローエングリンの叔父はバイロイト崩壊の時に皇帝と共に戦死しているのである。甥である彼がその仇を取ろうと考えるのは当然であるように思われた。
「そしてワルキューレです」
「海賊達だな」
「はい。彼等は自分達の勢力圏に入って来た帝国軍に対して積極的に攻撃を仕掛けているようです。また帝国軍の惑星のも攻撃を計画しているとか」
「それはまた過激だな」
「首領であるジークフリート=ヴァンフリートの考えのようです」
「ヴァンフリート」
「御存知ですか?」
「名前だけはな。近頃急激に勢力を伸ばしていたが」
「若いながらも優秀で、しかも海賊とは思えない位の気品の持ち主だとか」
「立派な男なのだな」
「そういう話ですね。実際に会ったことはないので確かなことまでは言えませんが」
「そうか。そして最後は」
「はい」
 ホッターは最後の勢力について話をはじめた。

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