92部分:ニーベルングの血脈その二十四
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それだけ言うと背中を向けた。それで去って行く。最後の別れは呆気ないものであった。だがそれだけで充分であった。二人にとっては。
メーロトは死んだ。そして帝国軍の将兵達は次々に投降して来る。だがその中にアルベリヒ教の司祭はいなかった。
ジークムントは彼の居場所を探させた。そして遂に彼をあの盆地で発見した。メーロトの基地に行く前に通ったあの盆地である。
「遂に見つけたぜ」
既に司祭は包囲されていた。ジークムントはその輪にいた。
「一応聞いておくぜ。降伏か死か」
「卿がジークムント=フォン=ヴェルズングだな」
「!?」
その黒い法衣の司祭は同時に二つの声で語った。ジークムントもそれに気付いた。
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