91部分:ニーベルングの血脈その二十三
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ルの奴の意志だったってのかよ」
「そのことについては済まないと思っている」
「何てこった」
ジークムントはそれを聞いて顔を顰めさせた。
「それじゃあまるで。あいつの奴隷じゃねえか」
「我等ニーベルング族は全てそういう運命だ」
彼は言った。
「全てを。クリングゾル様に捧げる」
「御前の意志に関係なく、か」
「だがもうそれにも疲れた」
メーロトは俯いてこう述べた。
「俺はもう。駒でいることに疲れた」
「どうするつもりなんだよ、それじゃあよ」
「撃ってくれ」
ジークムントに顔を向けて言った。
「俺を。御前に撃たれるのなら本望だ」
「俺にか」
「そうだ。その為に来た筈だな」
「ああ」
彼もそれを認めた。
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