第46話 武術大会 予選開始
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……まあ今は決着をつける方が先か。もう既に13分が経過している、このままでは試合時間の15分になり優勢勝ちでジンさんが勝つだろう。
「一か八かか……ラウラ、アレをやるぞ」
「アレとは半年前に二人で生み出したアレか?しかしアレはまだ未完成のはずでは?」
「このままじゃ俺たちに勝ち目はない、なら最後に大きな一撃を出して賭けようじゃないか」
「賭けか……普段ならしないがこの場ならそれもまた一興か、承知した!」
ラウラが俺の隣に並び立ち二人で武器を構える、ジンさんも俺たちの動きを見て今まで見たこともない構えを取った。
「どうやら大技でくるようだな、それなら俺も最高の技で答えよう」
「……態々付き合ってくれるんですか?」
「ああ、武人として最高のシチュエーションじゃないか」
……どうやらジンさんもラウラに似たような人らしい、好感は持てるけどね。
「……行くぞ!」
「……来い!」
俺とラウラは武器を頭上に掲げて力を込めていく、炎と光が集まっていきそれが俺たちの頭上で大きな剣に形を変えていく。ジンさんも右腕に闘気をため込み必殺の構えを取った。
『奥義、炎魔洸殺剣!!』
「奥義、雷神掌!!」
振り下ろされた必殺の一撃とジンさんが放った闘気の塊がぶつかりグランアリーナに巨大な衝撃が走った、そして煙が晴れて立っていたのは……
「ぐ、うう……」
「……負けたか」
「はぁ……はぁ……」
地面に倒れる俺とラウラ、そして息を荒くしながらも堂々と立っていたジンさん、勝者は明白だった。
「しょ、勝負あり!紅の組、ジン選手の勝利!」
遅れて放たれた審判の言葉にシーンとしていた観客たちは盛大な歓声を上げた。残念ながら力及ばず負けてしまったがとてもいい気分だった。
こうして俺とラウラの挑戦は幕を閉じたのであった。
「オリジナルクラフト紹介」
『炎魔洸殺剣』
リィンとラウラのコンビクラフト。お互いの武器を頭上に掲げて炎と光を纏わせた巨大な剣を生み出して振り下ろす。元ネタはライザーソード。
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