第46話 武術大会 予選開始
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強いな……」
ジンさんの実力は知っていたがやはり強かった、俺とラウラは何回か共に戦った事があるのでコンビネーションを合わせることが出来るがジンさんはそれを普通に対処した。つまり俺とラウラが二人組んだ状態でもジンさんを相手するのは厳しい状況だという事だ。
「来ないのならこちらから行くぞ!」
「っ!?」
ジンさんの姿が消えたかと思った瞬間、俺とラウラはその場を左右に飛んで離れる。するとそこにジンさんの姿が現れて正拳突きをしていた。
「何て速さだ……!」
後一瞬反応が遅れていたら間違いなく喰らっていた、何とかかわせた俺たちだが体制を大きく崩れてしまいその隙を見逃すジンさんではなかった。
「行くぞ!」
「ぐっ!」
俺に真っ直ぐに向かってきたジンさんに目掛けて弧影斬を放つがジンさんはそれをかわして左ミドルの蹴りを打ち込んできた。
(お、重っ……!?)
咄嗟に腕を組んで防御したが一撃の重さに腕が痺れてしまった。ジンさんは立て続けに正拳突きを放ち俺を大きく後退させる。
「リート!」
体制を立て直したラウラがジンさんに攻撃を仕掛けた、ジンさんはラウラの一撃をバックステップで後退してかわしてラウラに右ミドルでに一撃を放った、ラウラは右膝を使って防御したが苦痛の表情を浮かべていた。
「そらそら!」
「ぐうう……!」
ジンさんは鋭いジャブでラウラを攻め続けた、武器の性質上小回りが利かない大剣では素早いジャブに対応することが難しくラウラは防御することで手一杯だった。
「はあっ!」
ジンさんの背後から四の型、紅葉切りを放つがジンさんは籠手で全ての斬撃を冷静に見極めて防いでしまった。だが俺に気を取られたためかラウラへの攻撃が止み、ラウラはその隙をついて跳躍した。
「鉄砕刃!!」
上空から放たれた重い一撃はジンさんを大きく吹き飛ばした、だがジンさんはラウラの一撃を喰らってもそこまで大きなダメージを受けていなかった。
「いい一撃だ、腕が痺れたぞ」
「むう、鉄砕刃を受けてもあの程度のダメージか……」
ジンさんは攻撃だけでなく防御も堅かった。恐らく気を身体に巡らせて防御力を上げているんだろう、八葉一刀流にも似たような技術があるから何となく分かった。
「この動きを見切れるかな?」
ジンさんは大きな体格を感じさせないような滑らかな動きで俺たちの周りを円を描くように回り始めた。すると次第にジンさんの姿がいくつにも見えてきた。
「これは、独特の足の動きを使う事で姿が重複して見えるのか……!」
「動きが読めんな……」
ジンさんの動きに翻弄されて
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