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リング
86部分:ニーベルングの血脈その十八
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「ナイティングの帝国軍の防衛です」
「何かあるのか、あの惑星に」
「竜がいるようです」
「竜」
「ファフナーです。あれがこの惑星に配備されているとのことですが」
「そうなのか」
「はい。如何為されますか」
「そいつは今何処にいる?」
 問うジークムントの目が光った。
「こちらにシュトルツィング執政官の軍も向かっておりまして」
「シュトルツィング、ああ奴か」
 ジークムントはそれを聞いてすぐにそれが誰かわかった。
「ヴァルター=フォン=シュトルツィングだな」
「はい、そうです」
「確かあいつも帝国軍と対立していたな」
「何でも惑星を婚約者ごと破壊されたそうで」
「ニュルンベルグをだったな。そのファフナーに」
「ええ」
「それで帝国と対立することになったらしいな」
「シュトルツィング執政官の軍もまたナイティングに向かっております」
「帝国と戦う為にだな」
「そうです。そしてファフナーは今そちらに向かっております」
「そうか、なら好機だ」
 ジークムントはそこまで聞いて言った。
「ファフナーがいない今がチャンスだ」
「では降下ですか」
「そうだ。一個艦隊で援護しろ」
「はっ」
「残り二個艦隊は敵残存艦隊を追う。陸戦部隊は俺に続け」
 こうしてジークムントはナイティングに降下することとなった。まずは降下予定地点に集中攻撃が仕掛けられた。
「地ならしはしっかりとしておけよ」
「了解」
 それに従い帝国軍の軍事基地にも攻撃が仕掛けられる。反撃もあったがそれは大したことはなくジークムントの軍はナイティングの帝国軍の戦力をほぼ無効化させることに成功した。
「これでやっと降下に移れるな」
「提督、御気をつけて」
「ああ、留守は頼むぜ」
「はい」
 予定通りジークムントは兵を引き連れて降下した。そして重要地点を次々と占領していった。
「まずは拠点をもうけろ」
「はい」
 それに従い軍事基地及び補給基地の占領を優先させる。まずは足掛かりを築いたのであった。

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