第50話 ハイネセン帰還
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基づいて救助したのです」
グリーンヒル中将が低い惚れ惚れする声で応対する。
「この時期に帝国軍が巡航艦で長躯襲撃して来た事ですが、侵入をみすみす見逃したイゼルローン回廊の防衛はどうなって居るんですか?」
「その点については、現在撃破した帝国軍巡航艦の残骸を調べておりますのでその調べが付いたら改めてご報告します」
「今回の帝国の暴挙に対して市民の怒りが再度イゼルローン要塞攻略をせよと、アンケートで高支持率を得ていますが、軍としてはどうなのでしょうか?」
「総参謀長たる小官にはそれに答える、権限はありませんので、
改めて統合作戦本部から発表を行います」
その後も、質問が繰り返されたが、グリーンヒル中将は過分無くマスコミ対応をしていた。
その後ヘルクスハイマー伯爵への記者会見は伯爵が命を狙われてる事を鑑み、伯爵の執事が声明文を発表するだけに終わった。
「今回、自由惑星同盟の皆様方のお陰で我ら親娘を含む皆が無事に同盟へと来られた事を感謝します」
リーファ達の苦手なクブルスリー統合作戦本部次長は、前日現役復帰したシトレ本部長に宥められてリーファ達のスタンドプレイを苦々しく感じては居たが結果を出した以上は仕方ないと諦めていた。クブルスリー中将は統合作戦本部次長のまま4月を持って第一艦隊司令官を拝命する事に成った為に、今更波風を立てる訳にもいかないと言う事であった。
リーファ達が統合作戦本部に帰還後シトレ本部長に挨拶に行く。
「アッテンボロー中佐以下3名練習航海から帰還しました」
「入りたまえ」
シトレの野太い声で入室を許可される。
部屋に入ると、シトレ元帥とワイドボーン中佐が待っていた。
「アッテンボロー中佐、ドールトン大尉、スールズカリッター大尉御苦労だったな」
「「「はっ」」」
「見事に中佐の推測が当たったな、伯爵も無事、指向性ゼッフル粒子発生装置も無事、そして巡航艦も捕獲した。此ほどの戦果はない」
「指向性ゼッフル粒子については此により我が軍の戦略戦術に大きな冗長性が出来ます」
「そうだな、敵に有り味方に無ければ、此ほど恐ろしい事はない」
「アッテンボローの作戦勝ちと言う訳だよな」
「作戦勝ちと言っても、フェザーンから来た特殊工作艦は逃がしてしましましたから」
「それは仕方のない事だ」
「まあ。敵の捕虜も得た訳だから、良いんじゃないか」
その話をしながらリーファは未だに遺伝情報がわからないのが非常に気になっていたが、聞くのも無理だと考え、暫くそっとしておく事にした。
「3人とも、報告書を出したら、一週間ほど休暇を与えるので、ゆっくりするように」
「「「はっ」」」
翌日までに書類も纏め上げたリーファ達は、一週間後に再度捕虜の尋問を行うためにワイドボ
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