78部分:ニーベルングの血脈その十
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た。
「今帝国軍は何処にいる」
「只今入りました情報によりますと」
ヴィントガッセンが彼に応えてローゲのスイッチを入れた。
「ドルトムント星系を壊滅させたそうです」
「ドルトムントをか」
「あの星系も帝国に対して反旗を翻していたそうですから」
「だが壊滅とはどういうことだ」
「星系にいた者を全て攻撃対象としたのです」
「何っ!?」
それを聞いてジークムントだけでなくジークリンデの艦橋にいた多くの者が声をあげた。
「非戦闘員までもか」
「はい」
ヴィントガッセンはそれに答えた。
「恐ろしいことに。そして星系にいた者全てが」
「何とういう奴等だ」
「そして星系への攻撃は何を使ったんだ?」
だがジークムントはその激情をかろうじて抑えていた。人一倍血の気の多い彼であったがここは何とか抑えた。そして指揮官としてヴィントガッセンに問うた。
「あのファフナーという兵器か?」
バイロイト、そしてヴァルターのいたニュルンベルグを壊滅させたあの謎の兵器である。それに関する情報も彼の下に入っていたのである。
「いえ、ファフナーはこの近辺では確認されていません」
「じゃあ通常の攻撃でか」
「はい。惑星を包囲し、宇宙から無差別攻撃を仕掛けたとのことです」
「そうか。どちらにしろとんでもない奴等だな」
ジークムントは怒りを押し殺してこう述べた。
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