第5話 馬鹿が学校にやって来た
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られるか」
「リーファちゃん、なんでストーキングされるようになったの?」
「母さん、実は」
『天才たる、アンドリュー・フォークが士官学校へ入校した記念に天も祝福してくれていますな』
『おーお噂道理にお美しいですな、私アドリュー・フォークと申します、
お父上のご高名は幼年学校でも有名でございます。
御令嬢たる、リーファ様と今日この時にお会い出来るとは感嘆の極みでございます、
此からの2年間宜しくご教授と、お付き合いお願い致します』
「て言う感じで、父さんの権力狙いなのはバレバレなんだよね、
どうやら幼年学校から士官学校へストレートで入学して軍の勉強ばかりで社会性とか適応性とか社会通念とかを忘れてきたみたいなんだよね。自分を天才だって言う痛い人物なんですよ。
それで居て、ペーパーテストは良い点でだけど、独創性の欠片もない詰め込み型人間なんだよね」
「うむ、リーファを出世の道具に使おうと言うのか許せんな、その様な輩は碌な人間にならんな。
幾ら天才だと言っても、人の心の機敏が判らん様な人物では使えんな、そのフォークとか言う候補生に対しては儂がシトレに頼んで監視して貰おう。余りに目に余るようなら、シトレならわきまえてくれるだろう」
ふふふ。親父殿此で馬鹿《フォーク》を信用することも無くなるのではないかな、
順次修正して馬鹿《フォーク》が出しゃばらない様にしないとだね。
しかし、ライバルでもシトレ提督をかってるんだね、頼もしそうに話してるよ。
「父さん、気を付けてね、父さんの権力にすり寄ってくる有象無象が此から一杯来るはずだからね」
「うむ、そうだな。目先だけの馬鹿共に惑わされぬようにしなければいかんな」
ロボス提督、リーファ、アッテンボローの3人で頷き合うのである。
「さあさあ。真剣なお話は此処までで、お料理を食べましょうよ」
「ああそうだな」
「そうね」
「はい」
「ダスティー君、まあ一杯」
「はっ、頂きます」
「まあまあ、堅くならなくて良いのよ」
ロボス提督は食べながら、フォークの阿呆の事が気になり、
士官学校教育のあり方に疑問を持ち始めていた為に、リーファに質問をしてきた。
「リーファ、士官学校で使える生徒は居るのかい?」
「そうね、まずは4年生のヤン・ウェンリー先輩で、成績は1900番台だけど戦略、戦術に柔軟に対処出来る人だよ、次はジャン・ロベール・ラップ先輩700番台だけどヤン先輩に次ぐ戦略戦術眼の持ち主だね。上の方の方は、ペーパーテスト詰め込み型が多いから柔軟さが足りないんだよ。
良い例が学年主席のマルコム・ワイドボーン先輩だね、10年に一度の天才と言われて、戦略戦術眼は結構あるんだけど柔軟さが足りなくて、シミュレーションでヤン先輩に負けてるからね。
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