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提督はBarにいる。
提督の居ない日常・その2
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ら。

「それより、アークさんにお話聞かなくていいんですか?」

「……そうだったネー」

「おい大淀、何故思い出させるんだ」

 忘れてくれていた方が都合がよかったのに、とぼやくアークさん。そりゃ勿論、私も興味あるからに決まってるじゃないですかーヤダー。自分の恋路を探られるのは嫌だが、他人の恋路の話を聞き出すのはとても楽しいと思う。いや、愉しい……かな?

「さぁ、キリキリ白状するネー。さっさと言わないと青葉にこの情報を売り付けちゃいますヨー?」

「や、止めろ!わかった……わかったよ、うぅ」

 まぁ青葉さんにチクられたら明日の『鎮守府日報』一面にデカデカとアークさんが提督に惚れている、という内容が載るでしょうね。しかも、『熱愛発覚!?』とか『提督、コマした女性の人数更新』とか、不必要に煽らなくていい人達を煽るような文句付きで。それよりかは金剛さんと私に聞かれるだけの方がずっとマシだ。

「さ、最初は苦手だったんだ。顔は怖いし、厳しいし、それに何人も女性との関係を持っていると聞いていたから不誠実な男だと、そう思っていたんだ……」

 ぽつぽつと語り出すアークさん。着任当初のキリッとして女騎士の様だと思った凛々しさはどこへやら。今の彼女は顔を赤らめながら目を潤ませ、まるで恋する乙女の様な表情です……実際、提督に恋してるんですけど。どうしてこうなった。

「でも、接している内に段々と厳しさは愛情の裏返しだと理解した。あの訓練の厳しさは私達の身を案じての物なんだな」

 あ〜……そういう部分で惚れたのは真面目なアークさんらしいというか。

「そうやって彼の優しさや、仕事の勤勉さに触れている内に、気付いたら視線で彼を自然と追いかけるようになっていたんだ……しかし彼には金剛、君という立派なパートナーがいる。彼も君を愛しているようだし、君から彼を奪うような恋はしたくないとーー」

「はいはい、ストップネー」

 アークさんが熱く提督への愛を語り始めた所に、金剛さんが水を差す。何で止めるんですか!?甘酸っぱい思いが見え見えで良いところだったのに!酢豚も甘酸っぱさが増して更に美味しくなってたのに!

「私がdarlingに惚れている皆に聞きたいのはソコなんですよ」

 はい?何を言ってやがるんでしょうかこのエセ英国かぶれは。

「そもそも、何で私がdarlingと結婚してるからって諦めるんデスか?そこが解らないヨー」

 …………はい!?





「いや、だって金剛さん。金剛さんは提督が選んだ本妻で……」

「だからって、その人のLOVEを否定するのは間違ってると思うネー。別にdarlingは私だけの物だと思ってませんし」

 金剛さん曰く、好きな物は仕方がないだろうし、仕事を
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