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新世紀エヴァンゲリオン Another/EndlessWORLD
第一話 ゼロ・チルドレン
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眺めながら…初号機とのシンクロを思い出そうとするが…。
…ダメだ。何も思い出せない。
初号機とシンクロした、という事は覚えている。でも、後のことは何も覚えていない。
「てっ、そういえばさっきの…」
フィフス・チルドレン。
エヴァの実用化はあと二年は掛かると言われているのにもう、五人目の適合者が居るんだ。
なら、そろそろ僕の出番は終わりかな。
「あと二年か…」
近い未来。
使徒と呼ばれる人類の敵が現れる。
詳しい事は解らない。僕は、使い捨てのパイロットで…ただ、エヴァに乗るためだけに生きてるだけだから別に興味はない。でも、あと二年もしない内に、僕はエヴァから降ろされるだろう。
何も考えず、流されるまま生きてきた僕の唯一の存在証明。
他人から唯一、褒められる役目も終わるんだ。
「ヤダなぁ…」
エヴァに乗っていたい。
褒められたい。褒められ続けたい。
流れに身を任せ生きていたい。何も考えず生きていたい。
まぁ、結論を言えば何も考えたくない訳だが…。
NERV 司令室
「端的に、率直で申し上げます。
彼は────何者ですか?」
赤木 リツコは、とある少年に関して記された書類をNERV 最高責任者である碇 ゲンドウに差し出した。いや、突き出した。
「あの少年は『異常』です」
有り得ない。有り得る訳がない。
ゼロ・チルドレンの少年を一から調べ上げたからこそ至った結論だ。
「もし、仮にあの少年が、エヴァに乗るために人為的に造られた人間なら私も黙って見過ごすつもりでした。ですが、これは違う。あの少年は…」
「コレも貴方の筋書きなのですか?
ゼーレのシナリオではなく、貴方の望む────人類補完計画の」
「応えてください、碇司令」
沈黙の中、碇 ゲンドウはゼロ・チルドレンについて記された資料を一通り確認し。
「よくここまで調べ上げたものだな、」
そう言って口を閉じた。
「教えてはくれないんですね…」
「応える必要はない」
「そうですか、では失礼します」
赤木 リツコは何とか冷静さを保ちつつその場を後にした。
「碇、彼女になら彼の事を明かしても問題はないのではないのかね?」
司令室の隅で嵐が通り過ぎるのを待っていた冬月は言った。
「構わん。あの女は面倒だからな」
「お前という奴は…」
はぁ、と溜息を付きながら冬月は長机の上に散乱している資料を整理する。
「ふむ。よくここまで…流石は赤木君だ」
「あぁ。だが、それは外側の情報だ。ゼロ・チルドレンの内面までは記されていない」
「私的には、内面よりも外側の方が重要だと思うがな、」
ゼロの名を与えられた子供。
ゼロ・チルドレンは、本来のエヴァパイロットと違い、使徒を殲滅する為ではなく、エヴァとシンクロする為だけに用意された特別な子
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